東京朝鮮中高級学校

東京朝鮮中高級学校の概要

東京朝鮮中高級学校は東京都北区十条台に位置し、学校法人東京朝鮮学園が運営しています。この学校は、日本の中学校や高等学校に相当する教育を提供しており、各種学校に属しています。大きな体育館として知られる東京朝鮮文化会館は、朝鮮総連の重要な行事が行われる場所でもあり、在日本朝鮮人中央大会が開催されるなど、地域の文化活動の一端を担っています。

生徒数の現状

この学校は以前、3,000人を超える多くの生徒が在籍していた「マンモス校」でしたが、近年では少子化や朝鮮総連からの脱退により、生徒数が減少しています。近年のデータによると、2023年4月時点での登録生徒数は395人であり、その内訳は高級部301人、中級部94人に分かれています。また、新入生は132人と、徐々に減少傾向にあることが伺えます。

校章の意義

「三ペン」としても知られる校章には、ペンが勤勉を、そして重ねられたハンマーが勤労を象徴しています。このデザインには三千里錦繍江山という朝鮮の国土を表す意味や、過去の朝鮮の総人口を象徴する三千万の２つの意味が込められています。

学校周辺の治安

1970年代から1980年代にかけて、特に不良少年たちの間で「チョンコー」や「チョーパン」といった言葉が使われていました。この時期、朝鮮高校は恐れられる存在であったため、学校の周辺となる十条や池袋、赤羽などは「危険ゾーン」として認識されていました。

沿革

この学校は1946年に在日朝鮮人を対象とした中等教育機関として創立され、その後1948年には高等部を併設し、現在の名称に変わりました。歴史を重ねる中で時代の変化に適応し、教育内容も多様化しています。教育環境の変化として、帰国を前提とした教育から、日本への定住を前提にした内容にシフトしていきました。最近では、情報処理科や体育科も新設されるなど、現代のニーズに応じた教育を追求しています。

学科と活動

東京朝鮮中高級学校には多様な学科があり、高級部では普通科、商業科、情報処理科が設置されています。中級部では基本的な学習内容が提供されており、体育会や文化芸術部などのクラブ活動も盛んです。特にサッカー部は1979年以降に実績を上げており、全国大会や東京都予選において多くの成果を収めてきました。また、吹奏楽部や合唱部など文化面においても非常に活発です。

出身者の活躍

卒業生は多くの分野で活躍しており、特にスポーツ界ではサッカー選手やラグビー選手が名を馳せています。著名な卒業生には、サッカー選手の安英学や金基洙、ラグビー選手の李聖彰、映画監督の崔洋一などがいます。

所在地

東京朝鮮中高級学校は、東京都北区十条台に位置し、最寄り駅は十条駅と東十条駅で、それぞれ徒歩圏内にあります。アクセスが良好な立地にあり、地域の教育の拠点として機能しています。

このように、東京朝鮮中高級学校は歴史ある教育機関として独自のカリキュラムと文化的活動を通じて、次世代の教育に貢献しています。

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