東京条約

東京条約：タイとヴィシー・フランス間の紛争終結

東京条約は、第二次世界大戦中にタイ王国とヴィシー・フランス（当時）の間で発生したタイ・[[フランス領インドシナ紛争]]を終結させるために、日本の仲介によって1941年5月9日に東京で締結された条約です。

条約締結の背景

タイとフランス領インドシナとの間では、領土を巡る紛争が長らく続いていました。第二次世界大戦の勃発により、両国間の緊張はさらに高まり、ついに武力衝突へと発展しました。日本は、両国が友好国であり、紛争が長引くことで両国の国力が疲弊することを懸念し、仲介に乗り出しました。

条約の内容

日本の仲介により、両国は停戦に合意し、領土問題の解決を目指すことになりました。東京条約では、タイ王国がフランス領インドシナの一部であるラオスのメコン川右岸地域と、カンボジアのバタンバン州とシエムリアプ州を獲得することが定められました。これにより、タイは事実上の戦勝国となりました。

条約締結後の状況

東京条約によって一時的に紛争は終結しましたが、その後の国際情勢の変化により、条約の効力は大きく揺らぐことになります。タイはその後、枢軸国側として第二次世界大戦に参戦しましたが、1945年8月に敗戦国となりました。その結果、タイは東京条約によって獲得した領土をフランスに返還することになりました。

しかし、フランスもまた第一次インドシナ戦争で敗北し、これらの地域は独立したカンボジアとラオスに引き渡されることとなりました。このように、東京条約とその後の展開は、第二次世界大戦後の東南アジアの政治地図に大きな影響を与えました。

参考文献

タイ国仏領印度支那間国境紛争関係諸条約 資料№B02031243500 外交史料館

関連項目

ナラーティップポンプラパン
* プレーク・ピブーンソンクラーム

もう一度検索