東京汐留ビルディング

東京汐留ビルディング

東京汐留ビルディングは、東京都港区東新橋に位置する超高層複合商業ビルです。このビルは、下層部が飲食や物販、サービスゾーンであるPedi汐留、中層部がオフィスフロア、そして上層部がホテルのコンラッド東京で構成されています。地元の目を引くこのビルは、他の汐留ビルと名が似ていますが、完全に異なる建物であり、位置も大きく離れているため注意が必要です。

概要

東京汐留ビルディングは、2000年3月に森トラストと住友不動産によって、汐留シオサイトのD北－1街区を取得し、建設を開始しました。超高層ビルの建設には約2年を要し、2005年1月に地下4階、地上37階の構造として正式に竣工しました。このビルの外観は浜離宮恩賜庭園の自然との調和を考え、格式のある「和」をイメージさせる白と緑を基調とした格子デザインが採用されています。

オフィスフロアは広々とした1,000坪以上の大型フロアが特徴で、特にITやディーリングに適したフロアが3・4階、24階・25階に配置されています。そして、4つの異なる制震・制振装置が組み合わされており、地震対策だけでなく、台風による揺れへの耐性も高められています。この構造により、居住者に安心感を提供しています。

影響

港区の公式情報によれば、この高層ビル群は海風を遮ることにより、新橋地域の温暖化に影響を与えていることが示唆されています。この点が特に注目されており、周辺環境への影響を考慮する必要があるとされています。

オフィスゾーン

東京汐留ビルディングの3階から26階まではオフィスフロアとなっています。最初はソフトバンクグループがこのビルを一括借りしており、通信関連の子会社とともに本社を置いていましたが、後に東京ポートシティ竹芝に移転しました。その後も多くの企業が入居しており、2022年には安藤ハザマ、12月にはアコムが、2023年には昭和電工、そして三菱UFJアセットマネジメントやキッツが入居するなど、オフィスの需要が安定しています。

ホテルゾーン

ビルの28階から37階には、米国のヒルトン・ホテルズの高級ブランド、コンラッド東京があります。このホテルは浜離宮に近く、独立した円筒形の宴会棟も設けられています。また、2006年度にグッドデザイン賞を受賞しているほどそのデザインも高く評価されています。当初はスターホテルズの「セントレジス」が進出予定でしたが、会計基準の変更によりコンラッドの進出が実現しました。

商業ゾーンPedi汐留

地下1階から地上2階には、パルコが運営する飲食・物販・サービスゾーンであるPedi汐留があります。ここにはファミリーマートの新型店ファミマ!!や様々な飲食店が揃っています。

アクセス

交通の便も良く、都営大江戸線および新交通ゆりかもめの汐留駅から直結しています。また、JR各線や都営浅草線、東京メトロ銀座線の新橋駅からは徒歩わずか6分の距離にあります。タクシー専用乗り場も併設されており、様々なアクセス方法が利用可能です。

東京汐留ビルディングは、ビジネスと観光の両面から利用されている重要な施設で、その洗練されたデザインと機能性、高いアクセス性で評価されています。

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