東京海上日動 GreenGift presents Humanglobe Live

東京海上日動 GreenGift presents Humanglobe Live

「東京海上日動 GreenGift presents Humanglobe Live」（とうきょうかいじょうにちどう グリーンギフトプレゼンツ・ヒューマングローブライブ）は、2011年5月27日に東京のZepp Tokyoで行われた、地球環境保護をテーマにした特別な音楽イベントです。

このライブは、「東京海上日動 Presents Humanglobe Traveler」というラジオ番組が企画・主催したもので、単にエンターテイメントを提供するだけでなく、チャリティとしての側面を強く持っていました。

開催経緯と日程変更

当初、このライブは2011年3月27日に開催が予定されていました。しかし、そのわずか16日前の3月11日に発生した東日本大震災により、日本全体が未曾有の困難に直面しました。特に、電力供給の不足という事態を受け、観客や関係者の安全を最優先し、また社会情勢に配慮するため、開催直前になって急遽、約2ヶ月後の5月27日へと日程が変更されました。この変更は、震災という厳しい状況下においても、環境問題への意識を持ち続け、イベントを実現しようとする主催者側の強い意思を示すものでした。

目的とチャリティ活動

本イベントの大きな目的の一つは、地球環境の保全、特にマングローブ生態系の保護を支援することでした。ライブのチケット収益の一部は、国際マングローブ生態系協会へ寄付されました。この寄付金は、気候変動対策や生物多様性の維持に不可欠とされるマングローブ林の新規植林活動や、既存のマングローブ林を保護するための活動資金として活用されることになっていました。参加者はライブを楽しむことで、間接的にではありますが、貴重な自然環境を守る活動に貢献できるという意義を共有しました。

出演アーティスト

このチャリティライブには、当時の音楽シーンで注目を集めていた複数の人気アーティストが出演し、それぞれのパフォーマンスで会場を盛り上げました。

ROCK'A'TRENCH
力強いバンドサウンドで観客を惹きつけました。
ナオト・インティライミ
エネルギッシュなステージに加え、このライブのために特別にアレンジされた楽曲「Brave」のアコースティックバージョンを披露。心に響く歌声で観客を魅了しました。
* Def Tech
このライブのトリを務めたDef Techは、この日のために特別に書き下ろした新曲「All That's In The Universe」を初披露しました。この楽曲は、後にライブのテーマ曲としても広く認識されることとなります。

テーマとメッセージ

このライブには、「この日のLIVEも。 その旅も。 すべて、ひとつのラジオ番組から始まった。」というキャッチコピーが掲げられていました。これは、イベントがラジオ番組「Humanglobe Traveler」のコンセプトである「旅」や「地球」への関心から生まれたことを示しており、音楽、旅、そして環境問題への意識が一体となったイベントであることを象徴していました。Def Techが提供したテーマ曲「All That's In The Universe」も、地球や宇宙への広がりを感じさせる楽曲であり、ライブ全体のメッセージと響き合っていました。

「東京海上日動 GreenGift presents Humanglobe Live」は、東日本大震災という困難を乗り越えて開催された、音楽と環境保護のメッセージが融合した記憶に残る一夜となりました。参加者はパフォーマンスを楽しみつつ、地球環境を守る活動への意識を高める機会を得ました。

（参照情報： Humanglobe Live 公式サイト、Humanglobe Traveler Humanglobe Liveページ、Def Tech 公式サイト、ナオト・インティライミ 公式サイト、ROCK'A'TRENCH 公式サイト）

もう一度検索