東京湾岸警察署

東京湾岸警察署の概要

東京湾岸警察署（とうきょうわんがんけいさつしょ）は、東京都江東区青海に位置する警視庁の警察署で、第一方面本部に属しています。この署は、東京水上警察署が前身であり、識別章の所属表示はMQとなっています。

基本情報

東京23区内の警察署の中で最も広い管轄区域を持ち、約250名の署員を有する中規模署として機能しています。署長は警視が務め、管内には第七方面交通機動隊や警視庁航空隊も配置されています。特徴的なのは、東京港や23区内の航行可能な河川を含む水上部分も管轄している点で、これは2008年に「舟艇課」が「水上安全課」に改名されたことによって引き継がれました。

陸上部は主に臨海副都心地域をカバーしており、近年の超高層マンション建設による住民の増加が顕著です。庁舎は旧・東京水上警察署から約2km南東に位置し、2008年に完成した地上9階、地下1階の鉄骨鉄筋コンクリート造の建物です。延床面積は約1万7,000平方メートル、総工費は約60億円です。

留置場と施設

東京湾岸警察署は、警視庁管轄の警察署の中でも最大の192人を収容できる留置場を有し、通常の留置室に加え、留置保護室も6室が整備されています。また、女子専用の留置場も設けられており、他署から女性被疑者が移送されることも多いです。特に、2009年に覚せい剤取締法違反で逮捕された酒井法子が、この署に留置されたことで注目を浴びました。

構造とデザイン

庁舎内には独身寮があり、屋上には船舶の航行を見張るためのガラス張りの監視台が設置されています。さらに、外壁には警視庁のマスコット「ピーポくん」のイラストと「Tokyo Wangan」の青い文字がLEDで表示されるなど、観光スポットとしても注目されています。特に、ピーポくんが外壁に取り付けられるのは警察署としては初めての試みです。

名称の決定

署名の決定は2008年に行われ、警視庁が実施したアンケート結果を元に名づけられました。周辺の高速道路の認知度が高く、地元住民からの支持が圧倒的であったため、「東京湾岸警察署」が選ばれました。また、多くのメディアがドラマ「踊る大捜査線」関連の話題を取り上げることがあり、観光客が庁舎の写真を撮影する姿も見られます。しかし、実際には警察業務は24時間365日行われ、ドラマのロケ地には使用されていません。

交通アクセス

ゆりかもめの東京国際クルーズターミナル駅から徒歩5分、りんかい線の東京テレポート駅からは徒歩12分というアクセスの良さも特徴です。

組織の編成

東京湾岸警察署は、警務課、交通課、警備課、地域課、エリート犯罪対策課、生活安全課、水上安全課など多くの部門から成っています。これに加え、近隣の交番や地域安全センターもアクティブに機能し、地域の安全を支えています。

また、署の水上活動の拠点として水上派出所が複数設けられ、警備艇も保有するなど、様々な取り組みを通じて地域社会に貢献しています。

結論

東京湾岸警察署は、都心や近郊における治安を守る重要な役割を果たしつつ、地域住民や観光客に向けた様々なサービスを提供しています。今後もその役割を果たし続けるでしょう。

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