東京神学校

東京神学校

東京神学校（とうきょうしんがっこう、英語: Tokyo Graduate School of Theology）は、日本の首都である東京都練馬区にキャンパスを構える、キリスト教系の高等教育機関です。この学校は、福音派プロテスタント教会の一つである聖書キリスト教会によって設立され、その運営が担われています。学びの場としては、聖書キリスト教会東京教会を拠点としています。

沿革

本校は、1969年にその歩みを始めました。設立の背景には、母体である聖書キリスト教会の将来を担う後継者たちを育成するという明確な目的がありました。創設者である尾山令仁氏は、学校開設以来、現在に至るまで校長として学校の教育方針を定め、指導にあたっています。

教育プログラム

東京神学校では、学生たちの多様な召命に応じた複数の教育コースを提供しています。学びの形態も、通学制と通信制があります。

神学科

この学科は、将来、牧師、伝道師、あるいは宣教師として神に仕えることを志す学生のために設計されています。一般的に3年制の通学課程として提供されます。正規の学生として学ぶだけでなく、特定の科目や講義を聴講生として履修することも可能です。聴講生が後に神学科へ正規編入を希望する場合、既に修得した単位は卒業に必要な単位として認定される制度が設けられています。

聖書科

聖書科は、教会の様々な奉仕の働きに献身したいと願う信徒を主な対象としたコースです。通常、2年制の通学課程で提供されます。この科で学んだ学生が、さらに深く学びたいと願い、神学科への編入を選択する際には、聖書科で修得した単位が神学科の卒業単位としても認められる仕組みがあります。

インターネット科

地理的な制約などにより通学が困難な人々のためには、インターネットを通じた通信教育課程であるインターネット科が開設されています。この科には、大きく分けて二つの方向性があります。

一つは、伝道者としての訓練を目指す課程で、これは通学の神学科に相当する内容です。この課程を修了するためには、ギリシア語やヘブライ語を含む80単位以上の単位修得が求められます。

もう一つは、教会の奉仕者を目指す信徒向けの課程で、これは通学の聖書科に相当する内容です。こちらの課程では、50単位以上の修得が必要とされますが、語学に関する単位の修得は必須ではありません。自身の学びたい内容や目的に応じて、柔軟に学ぶことができます。

公開講座

専門的な神学教育を提供するだけでなく、一般市民も対象とした公開講座も積極的に開講しています。特に、2008年からは毎年、『結婚・家族学科』というテーマの公開講座が継続的に開催されており、多くの人々が学びを深める機会を得ています。

関係者

学校の指導者として、また講師としても、創設者であり現校長である尾山令仁氏が重要な役割を担っています。彼のビジョンと教育哲学が、東京神学校の学びの基盤となっています。

東京神学校は、聖書に基づいた堅固な教育を提供することで、教会と社会に貢献できる人材の育成を目指しています。通学課程、通信課程、そして公開講座を通じて、幅広い人々に学びの機会を提供しています。

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