東京科学大学総合研究院フロンティア材料研究所

東京科学大学 総合研究院 フロンティア材料研究所

東京科学大学総合研究院フロンティア材料研究所は、東京科学大学に附置された研究所です。ここでは、多様な元素から構成される無機材料を主軸に、これまでにない物性や機能を持つ革新的な材料を創り出すことを目標としています。

概要

当研究所は、1958年4月に建築材料研究所と窯業研究所が統合して発足した「工業材料研究所」を前身としています。2016年4月には、旧応用セラミックス研究所から改称・改組を行い、現在のフロンティア材料研究所となりました。この改組では、無機材料だけでなく有機・金属材料など幅広い分野の研究者が集結し、東京工業大学（現：東京科学大学）の強みである材料研究をさらに強化することを目指しました。

2009年4月には、共同利用・共同研究拠点「先端無機材料共同研究拠点」として認定され、2024年10月の東京科学大学発足に伴い、現在の名称となりました。現在は、未踏材料開拓、材料機能設計、融合機能応用、構造機能設計の4つの研究領域と、建築物理研究センターの1センターで構成されています。

「先端無機材料共同研究拠点」

2009年4月に共同利用・共同研究拠点に認定された「先端無機材料共同研究拠点」では、以下の5つのカテゴリーで共同研究を実施しています。毎年約100件の研究が採択されています。

国際共同利用研究：海外の研究機関に所属する研究者が、当研究所の教員と協力して、施設の利用やデータ共有を行いながら共同で研究を進めます。
一般共同利用研究：国内の研究機関に所属する研究者が、当研究所の教員と共同で、施設や設備を利用して研究を行います。
特定共同利用研究：当研究所の教員が代表となり、所外の研究者と共に特定の研究課題に取り組みます。
国際ワークショップ：当研究所が主催し、共同利用研究を推進するための具体的な課題について、小規模な国際的な研究討論集会を開催します。
ワークショップ：当研究所が主催し、共同利用研究を推進するための具体的な課題について、小規模な研究討論集会を開催します。

「学際・国際的高度人材育成ライフイノベーションマテリアル創製共同研究プロジェクト」

2005～2009年度に推進された「金属ガラス・無機材料接合技術開発拠点」の成果を基盤として、2010年度には文部科学省の特別経費により、「特異構造金属・無機融合高機能材料開発共同研究拠点」が設立されました。

このプロジェクトでは、東北大学金属材料研究所、大阪大学接合科学[[研究所]]、名古屋大学エコトピア科学研究所（現：未来材料・システム研究所）、東京医科歯科大学生体材料工学研究所、早稲田大学ナノ理工学研究機構の6大学が連携し、新たな学問体系の構築と新技術開発の加速を目指しました。2016年4月からは、「学際・国際的高度人材育成ライフイノベーションマテリアル創製共同研究プロジェクト」として活動を継続し、当研究所がその拠点リーダーを務めています。

研究分野

当研究所では、以下の分野で研究が行われています。

生体医療福祉材料分野
環境保全・持続可能材料分野
要素材料・技術開発分野
特異構造高機能材料合成・接合分野

教育

東京科学大学では、2016年度以降、学部と大学院が一体となった「学院」制で運営されており、2024年の東京科学大学発足後も、理工学系ではこの体制が維持されています。当研究所の教員は、主に物質理工学院材料系や環境・社会理工学院建築学系に所属しており、大学院入試もこれらの学院に準じて行われます。

外部リンク

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