東京農業大学第一高等学校・中等部

東京農業大学第一高等学校・中等部

東京農業大学第一高等学校・中等部（とうきょうのうぎょうだいがくだいいちこうとうがっこう・ちゅうとうぶ）は、東京都世田谷区桜三丁目に位置する私立の中高一貫教育を行う学校です。1949年に設立され、以来高等学校での内部進学と外部進学の生徒はそれぞれのクラスに分かれて学びます。この学校は略称として「農大一中」や「農大一高」、または「東農大一」とも呼ばれています。

概要

この学校は、学校法人東京農業大学が設立したもので、普通科のみを設置しています。元々の母体が農業学に関連する大学であるものの、農業科は存在せず、一般的な進学校として機能しています。2025年度からは、高校の新規募集を停止し、完全な中高一貫制に移行する計画です。

沿革

この学校の起源は1891年にさかのぼります。榎本武揚により農業科が設立され、その後私立東京農業大学に改名されました。1949年の学制改革に伴い、旧制の大学予科を受け継いで創立され、数度の校舎改修を経て現在に至ります。2005年には中等部の設立と、高校の進学コースの分割が行われ、合格実績の向上に取り組むことになりました。

教育と進路

中等部設立以降、高校では難関進学コースと進学コースに分かれ、カリキュラムが見直されました。内部進学の生徒と外部進学の生徒ではクラスが分かれるため、異なる教育体験が提供されています。また、東京農業大学とその系列校への優先入試制度が用意されていますが、実際に進学する生徒は少数派となっています。上位大学を志望する生徒は一般入試での進学を選ぶことが多いです。

行事

学校行事も多彩で、体育祭や文化祭のほか、演劇鑑賞、遠足、修学旅行なども行われます。特に、中等部は北海道への修学旅行を行ったり、高校生は沖縄への旅行が企画されていることから、思い出深い活動が提供されています。また、学年ごとに異なる専門的な体験授業も行われています。

制服

生徒は登下校の際に制服を着用することが義務付けられています。男子は詰襟、女子はブレザーが指定され、クラスごとに異なるシャツの色が設けられています。靴や鞄なども明確な規定があり、部活動日には活動に合った鞄の使用が許可されています。

IT教育

IT教育は重要な要素であり、生徒はMicrosoft社製のデバイスを使用し、授業のサポートを受けています。これにより、課題の提出や連絡もデジタルで行われ、より効率的な学びを実現しています。

生徒総会と部活動

学校は生徒の自主性を重んじており、多数の委員会活動やクラブ活動が盛んです。運動部や文化部、同好会も充実しており、さまざまなジャンルでの活動が促進されています。

交通アクセスと系列校

アクセスは周辺の駅から徒歩圏内であり、バス路線も充実しています。また、東京農業大学をはじめとした系列校との連携も強調され、教育の幅を広げています。生徒たちは、東京農業大学の系列の学校にも進学する機会が与えられています。

以上のように、東京農業大学第一高等学校・中等部は、教育の質や多様なプログラムを通じて学生の成長を支援する全人教育を掲げています。

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