東京農業大学第二高等学校

東京農業大学第二高等学校・中等部の概要

東京農業大学第二高等学校・中等部は、群馬県高崎市にある私立の中高一貫教育校で、通称「農二」「東農大二高」と呼ばれています。設置者は、榎本武揚が創立した東京農業大学を運営する学校法人です。多様な入試方法を提供していますが、成績によるクラス編成が行われるのは2015年度からです。興味深いことに、学校名には「農業」という言葉が含まれていますが、実際には農業科は設置されておらず、普通科のみが存在する進学校です。

この学校の特徴的な伝統の一つとして、「大根踊り」が挙げられ、スポーツの応援などでしばしば披露されています。また、2007年から新校舎での授業が始まり、2023年には中等部が新たに開校しました。

設置学科

東京農業大学第二高等学校の設置学科は以下の通りです：

• - 普通科

- リベラルアーツ - Iコース（特別進学コース）
- ジュネラルアーツ - IIコース（発展/標準コース）
- スペシャルアーツ - IIIコース（クラブ選抜コース）
- 海外留学 - グローバルコース（2020年度設置）
- 中高一貫コース（2023年度中等部設置に伴い、高校生徒はいない）

中等部からの進学者は原則として高校の「中高一貫コース（仮称）」に進む仕組みになっています。外部からの進学者は、この一貫コースには属せず、内部進学者のみがそのコースに入ることができます。

歴史の軌跡

この学校は1962年に設立され、群馬県知事からの設立許可を受けました。設立から数年以内に校舎が完成し、1965年には第1回卒業式が行われました。さらに、創立10周年を記念して教育会館が設立され、創立30周年、40周年と続いていく中で、校舎の全面改修や新設が具体化しています。2023年には中等部が新たに開校し、さらなる発展を遂げています。

学習と進学

この学校では、群馬県内の公立高校と併願する受験者が多く、特に推薦入学者も多くなっています。系列校である東京農業大学へは推薦で進学できる一方、他の大学への進学を希望する生徒も多く存在します。教育課程には2015年度から導入されたコース制があり、成績によってIコースからIIIコースへと分かれています。特に海外留学の機会が設けられたグローバルコースは、特徴的な選択肢となっています。さらに、1年次から基礎をしっかりと築けるよう、早朝からの授業開始が行われています。

部活動とイベント

学校は文化・スポーツ活動にも力を入れており、ラグビー部や野球部などの強豪が知られています。特にラグビー部は全国大会への出場経験が豊富で、また吹奏楽部も全日本マーチングフェスティバルへの連続出場を果たしています。学校のイベントとして、隔年で開催される二高祭や毎年行われる体育祭、マラソン大会など、多彩な行事が組まれ、学生たちの活動の場となっています。

自然豊かなキャンパス

観音山の丘陵上に位置するキャンパスは四季折々の美しい自然に囲まれており、学生たちは学習だけでなく豊かな環境での生活を楽しむことができます。男女混合クラス制度の導入により、多様な意見や価値観が尊重される教育環境が整っています。

このように、東京農業大学第二高等学校・中等部は、独自の伝統や進学実績、充実した教育方針を持つ学校として、多くの学生に選ばれています。

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