東京都会計管理局

東京都会計管理局（Tokyo Metropolitan Government Bureau of Accounting）は、東京都知事の直轄する行政組織である知事部局の一つです。その主要な役割は、東京都の公営企業に関わるものを除く、都の財政に関する広範な会計事務全般を担うことにあります。

具体的には、都が取り扱う現金や有価証券の受け入れ・払い出し・安全な保管、支出を行う際の予算執行の確認（支出負担行為の確認）、一会計期間の締めくくりとしての決算書の作成、会計制度の企画・立案、都の各部署における会計事務の指導・検査、都の公金の効率的な管理・運用、さらには各局が必要とする物品の供給管理など、多岐にわたる業務を遂行しています。

会計管理局の組織は、主に管理部と警察・消防出納部の二つの部署で構成されています。

管理部

管理部は、会計管理局全体の円滑な運営を支えるとともに、都の一般会計に関わる主要な会計業務を担当しています。具体的には、局の予算編成や決算処理、組織体制や職員数の管理、公文書の適切な管理、情報公開や個人情報保護に関する連絡調整、局職員の人事・給与・福利厚生といった内部管理業務を行います。また、局の事務に関連する法規の調査・解釈、広報・広聴活動、事業の進捗管理も担います。

会計業務に関しては、都が保有する歳計現金や歳入歳出外現金、特定の基金に属する現金および有価証券の安全な保管と効率的な運用を行います。公金管理に係る総合的な情報の収集、調査、分析を行い、一時借入金を含む支払資金の管理も行います。都の公金の取り扱いを委託している指定金融機関やその他の金融機関の管理・検査も重要な業務です。さらに、準公営企業に関する現金・有価証券の保管・運用も担当します。

会計制度自体の企画、立案、調査、調整を行い、都全体の会計事務および物品管理事務の指導や検査を統括します。歳入の徴収や収納、支出といった事務を外部に委託している場合の受託者に対する検査も実施します。重要物品の記録管理や収入証紙の管理も行います。

年度末の決算書の作成はもちろんのこと、その附属書類や参考資料の調製も行い、都の財務会計システムの管理と運用を担います。収入や支出に関する命令の審査、都公金の実際の出納業務、送付されてきた現金や保管すべき有価証券の管理、国の歳入の徴収、支出負担行為の確認、保管金の出納、都が有する債権の管理、国費の支払い、国庫補助金等の受け入れ促進、その他国や準公営企業に関する会計事務など、都の財政の根幹に関わる幅広い業務をカバーしています。

警察・消防出納部

警察・消防出納部は、東京都の治安維持を担う警視庁と、都民の生命・財産を守る東京消防庁という、都の主要な組織に特化した出納業務を専門に行う部署です。これらの組織の歳入・歳出、雑部金、定額資金を運用するための基金に関する支出命令の審査と、その支出命令に基づく支払いを実行します。また、警視庁および東京消防庁が取り扱う現金、有価証券、収入証紙の出納保管業務を担い、これらの業務に関する記録管理を行います。都の安全・安心を支える両組織の財政を、正確かつ適正な出納管理を通じて支える重要な役割を担っています。

マスコットキャラクターは特に定められていません。

東京都の行政機構の中核である東京都庁、その拠点である東京都庁舎と密接に関連しています。より詳しい情報については、東京都会計管理局の公式ウェブサイトで確認できます。

このように、東京都会計管理局は、東京都の財政運営における透明性と効率性を確保し、都民サービスの提供を会計面から支える上で不可欠な役割を担っています。

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