東京都住宅政策本部

東京都住宅政策本部

東京都住宅政策本部（とうきょうとじゅうたくせいさくほんぶ、英称：Tokyo Metropolitan Government Office for Housing Policy）は、首都東京における住宅関連施策および住環境整備を総合的に推進することを目的として設置された、東京都の主要な行政機関の一つです。その設置は、東京都の組織に関する基本的な規程である東京都組織規程に基づいて定められています。

設立経緯と組織上の位置づけ

この本部は、2019年4月1日に新たな組織として発足しました。それ以前、住宅に関する事務は都市整備局が管轄していましたが、専門性を高め、住宅政策をより戦略的に推進するため、都市整備局から住宅部門が分離・独立して設立されました。

組織図上では都市整備局の内部に位置づけられているように見えるかもしれませんが、実態としては都市整備局とは独立した運営がなされています。これは、本部の責任者である本部長に局長級のポストが充てられている「一級事業所」という位置づけであること、さらに予算執行や人事管理といった総務機能が都市整備局とは別個に独立して存在しているためです。したがって、東京都の職員にとって、都市整備局と住宅政策本部の間での異動は、一般の局間異動と同様に扱われます。

組織が分離された後も、都市整備局との連携は続いています。例えば、組織再編後も両組織が共同で「業務体験発表会」を開催するなど、職員研修などの機会における交流は継続されており、政策連携や円滑な業務遂行のための協力体制が維持されています。

所管事務（主な業務内容）

東京都住宅政策本部が担う主な業務は、以下の通りです。

住宅および都民の住む環境全体の整備に関わる総合的な政策の企画・立案・推進。
都が供給する住宅、すなわち都営住宅の設置計画、建設、そして入居者管理を含めた運営管理全般。

これらの事務を通じて、東京都における住まいに関する様々な課題に対応し、都民が安心して快適に暮らせる住環境の実現を目指しています。

組織構成

東京都住宅政策本部は、本庁の各部とその内部組織、そして事業所、政策連携団体によって構成されています。

本庁

本庁には、本部長、技監が置かれるほか、以下の3つの主要な部局が設置されています。

住宅企画部: 本部全体の総務、経理、技術管理など、組織運営の根幹を担う部署です。
総務課
企画経理課
技術管理課
民間住宅部: 都内の民間賃貸住宅や分譲マンション、不動産業に関する政策を担当し、民間活力を活かした住宅供給や住環境整備、安心できる居住の推進に取り組みます。
計画課
安心居住推進課
マンション課
不動産業課
都営住宅経営部: 都営住宅の効率的な経営管理、維持、改善、および再編・利活用に関する業務を一元的に担います。
経営企画課
指導管理課
資産活用課
住宅整備課
再編利活用推進課
施設整備課

事業所

本庁の指揮の下、具体的な事業を執行する出先機関として、以下の建設事務所が設置されています。

東部住宅建設事務所
西部住宅建設事務所

これらの建設事務所は、主に都営住宅等の建設・改修工事に関わる現場業務を担当しています。

政策連携団体

東京都の住宅政策と連携し、住宅の供給や管理運営などの業務を担う団体として、以下の組織があります。

* 東京都住宅供給公社

東京都住宅政策本部は、これらの内部組織、事業所、および政策連携団体と密接に連携しながら、東京都の住宅政策を総合的かつ効果的に推進しています。

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