東京都立工科短期大学

東京都立工科短期大学

東京都立工科短期大学（とうきょうとりつこうかたんきだいがく、英語: Metropolitan College of Technology, Tokyo）は、かつて東京都日野市に本部を置いていた日本の公立短期大学です。1972年に設置され、1988年に廃止されました。大学の略称は都工短。

概要

東京都立工科短期大学は、東京都が設置した公立の短期大学でした。その前身は、1954年に開学した東京都立工業短期大学と、1960年に開学した東京都立航空工業短期大学です。1972年、これら2つの短期大学が合併し、学科を増設、キャンパスを移転して、新たなスタートを切りました。再開学当初は6学科体制でしたが、その後、入学定員に一部変更があったものの、学科数は変わらずに運営されました。

1985年度の入学生を最後に、短期大学としての使命を終え、1988年に廃止されました。

教育および研究

東京都立工業短期大学は、工業に関する専門的な学術、有能な工業技術者の養成、特に生産における実学に即した技術教育に重点を置いていました。

沿革

1954年4月1日 - 東京都立工業短期大学が開学。
1960年4月1日 - 東京都立航空工業短期大学が開学。
1972年1月29日 - 文部省により、上記の2つの短期大学を統合した上での再設置が認可。
1972年4月1日 - 東京都立工科短期大学が以下の学科体制で再開学。
機械工学科 - 入学定員40名
生産機械工学科 - 入学定員40名
電気電子工学科 - 入学定員40名
生産管理学科 - 入学定員40名
航空機体工学科 - 入学定員40名
航空原動機工学科 - 入学定員40名
1980年4月1日 - 一部の学科名を以下の通り変更。
生産機械工学科 → 精密機械工学科
生産管理学科 → 生産管理工学科
1982年4月1日 - 一部の学科の入学定員を以下の通り変更。
精密機械工学科 - 40名 → 30名
電気電子工学科 - 40名 → 50名
1985年4月1日 - この年度をもって学生募集を終了。
1988年4月30日 - 正式に廃止。

組織

学科

機械工学科
精密機械工学科
電気電子工学科
生産管理学科
航空機体工学科
航空原動機工学科

学生生活

部活動・クラブ活動

東京都立工業短期大学では、体育系・文化系ともに様々なクラブ活動が盛んに行われていました。

体育系: バスケットボール、バドミントン、陸上競技、ボクシング、サッカーなど
文化系: 音楽、航空、コンピューター、写真、落語など

学園祭

東京都立工科短期大学の学園祭は「工科祭」と呼ばれていました。

施設

キャンパス

鉄筋コンクリート造の校舎は地上4階、地下1階建てで、本館、実験棟、体育館、学生クラブなどが配置されていました。

寮

学生寮はなく、アパートや下宿の斡旋が行われていました。

卒業後の進路

東京都立大学工学部、千葉大学工学部、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、上智大学、東海大学、航空大学校などへの編入学・進学実績がありました。

もう一度検索