東京都立新宿山吹高等学校

東京都立新宿山吹高等学校の概要

東京都立新宿山吹高等学校は、東京都新宿区に位置する高等学校で、自由な校風を重視しています。この学校は、平成の初めに設立された実験高校の一つで、昼夜間定時制や単位制、無学年制といった新しい教育システムを導入しています。実際には、学生が自らの責任で自己決定を行うため、学校の規則がほとんど存在しないという特徴があります。私服での通学が許可されており、保護者からの干渉もなく、個人の自由が重視されます。

新宿山吹高校は、他の高校からの転校生や中退者を受け入れるための救済の場としても機能しており、その結果、さまざまな年齢層の生徒が在籍しています。昼と夜に授業が行われ、校舎の稼働率が高いことが特徴です。

昼夜間定時制の詳細

この学校の定時制課程は、「普通科」と「情報科」の2つの学科から成り立っています。普通科は昼間部と夜間部がそれぞれあり、情報科は昼と夜の2部制です。生徒は自身の学びたい科目を選択する自由があり、特に情報科の専門科目については気を付けて単位を取得しなければなりません。

卒業は通常3年から4年を要しますが、転校生の場合は最短2年での卒業も可能です。授業や学校行事は基本的に自由参加ですので、参加希望者が少ない場合、修学旅行が行われないこともあります。生徒には自律した自己管理能力が求められ、一般的な高校のような中間面談や保護者との定期的な連絡は行われていないため、より高い自己責任意識が育まれています。

通信制課程の魅力

この学校の通信制課程は、スクーリングが土曜日に行われ、一般向けの生涯学習講座も週末に開講されています。通信制高校としては難関とされる新宿山吹高校ですが、入試選考は他の通信制高校に比べてしっかりと機能しており、毎年かなりの倍率で受験者が集まります。2018年時点で通信制課程の倍率は1.5から2倍で、全日制高校と比較しても高い水準にあります。

さらに、この通信制の卒業率は高水準であり、東京大学などの高名な大学へ進学する生徒も在籍しています。

学校の設備

校舎は地下1階と地上7階から成り、バリアフリー設計が施されています。エレベーターが3台設置され、校内は快適な環境が整っています。体育館や全天候型温水プール、食堂などの充実した施設があり、生徒たちは自由に利用できます。また、図書室には司書が常駐しており、コンピュータによる管理が行われているため、効率的に蔵書を利用することが可能です。

文化祭や部活動

毎年12月には「山吹祭」と呼ばれる文化祭が開催され、生徒たちの活躍が見られます。部活動は一部を除きあまり活発ではありませんが、数学オリンピックや囲碁選手権大会など、様々な分野で成果を上げる生徒も増加しています。

所在地とアクセス

学校は早稲田大学の近隣に位置し、アクセスも良好です。東京メトロや都営地下鉄、都道のバスを利用することで、複数の駅から徒歩で通学できます。これにより、東京都内の多くの地域から生徒が通っています。

著名な卒業生

新宿山吹高校には多くの著名な卒業生がいます。浅川稚広や本田翼など、エンターテインメントの世界で活躍する人物を輩出しています。このように、新宿山吹高校は自由で多様な教育環境の中で、多くの才能を育んできたことがわかります。

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