東北農政局

東北農政局について

東北農政局は、農林水産省の地方支分部局の一つであり、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の東北6県を管轄区域としています。本局は宮城県仙台市に所在し、東北地方の農業、林業、水産業に関する政策の実施、食料の安定供給、農山漁村の振興、消費者の安全確保など、幅広い分野で重要な役割を担っています。

組織

東北農政局は、本局のほか、各県に拠点、そして管内各地に多数の事業所を置いています。本局には企画調整室、総務部、消費・安全部、生産部、経営・事業支援部、農村振興部、統計部といった部門があり、それぞれが専門的な業務を担当しています。

本局の主な部門

企画調整室: 局全体の運営方針策定や調整を行います。
総務部: 組織運営、人事、会計などを担当します。
消費・安全部: 食品の安全確保、消費者の保護に関する業務を行います。
生産部: 農畜産物の生産振興、技術開発、環境保全に関する業務を行います。
経営・事業支援部: 農業経営の安定化、担い手育成、輸出促進などを担当します。
農村振興部: 農村地域の活性化、土地改良事業などを行います。
統計部: 農林水産業に関する統計調査、分析を行います。

各県の拠点

各県には、本局の出先機関として以下の拠点が設置されています。

青森県拠点（青森市）
岩手県拠点（盛岡市）
宮城県拠点（本局に併設）
秋田県拠点（秋田市）
山形県拠点（山形市）
福島県拠点（福島市）
震災復興室（福島県双葉郡富岡町）

これらの拠点は、各県における農政に関する業務を円滑に進めるための活動拠点となっています。

管内事業所

東北農政局の管内には、土地改良事業や農業水利事業などを実施する多数の事業所が点在しています。これらの事業所は、地域の実情に応じたきめ細かな業務を行い、農業生産基盤の整備や農村地域の活性化に貢献しています。

主な事業所は以下の通りです。

津軽土地改良建設事務所（青森県青森市）
津軽北部二期農業水利事業建設所（青森県北津軽郡中泊町）
十三湖農地防災事業建設所（青森県五所川原市）
北奥羽土地改良調査管理事務所（青森県弘前市）
北上土地改良調査管理事務所（岩手県盛岡市）
宮城支所（宮城県大崎市）
須川支所（岩手県一関市）
西奥羽土地改良調査管理事務所（秋田県秋田市）
最上川支所（山形県山形市）
村山北部支所（山形県尾花沢市）
阿武隈土地改良調査管理事務所（福島県福島市）
羽鳥ダム管理所（福島県岩瀬郡天栄村）
名取支所（宮城県名取市）
角田支所（宮城県角田市）
土地改良技術事務所（仙台市宮城野区）
平川二期農業水利事業所（青森県弘前市）
和賀中央農業水利事業所（岩手県北上市）
豊沢川農業水利事業建設所（岩手県花巻市）
岩手山麓農業水利事業所（岩手県滝沢市）
河南二期農業水利事業所（宮城県石巻市）
平鹿平野農業水利事業所（秋田県横手市）
成瀬皆瀬農業水利事業建設所（秋田県横手市）
田沢二期農業水利事業所（秋田県大仙市）
旭川農業水利事業所（秋田県横手市）
八郎潟農業水利事業所（秋田県南秋田県大潟村）
赤川農業水利事業所（山形県鶴岡市）
最上川下流左岸農業水利事業所（山形県東田川郡庄内町）
会津南部農業水利事業所（福島県会津若松市）
会津北部農業水利事業建設所（福島県喜多方市）

東北農政局の役割

東北農政局は、東北地方の農業、林業、水産業の振興、食料の安定供給、農山漁村の活性化、消費者の安全確保という重要な役割を担っています。具体的には、以下のような業務を行っています。

農産物の生産振興: 農業技術の普及、新品種の開発支援、生産コストの低減などを行います。
食品の安全確保: 食品表示の監視、食品に関する安全基準の策定、違反業者への指導などを行います。
農業経営の支援: 経営相談、資金調達の支援、担い手の育成などを行います。
農村地域の活性化: 地域資源の活用、観光振興、移住定住の促進などを行います。
土地改良事業: 農業生産基盤の整備、水利施設の整備、災害対策などを行います。
統計調査: 農林水産業に関するデータの収集、分析を行い、政策立案に活用します。

東日本大震災からの復興

東日本大震災により、東北地方の農業、農村は大きな被害を受けました。東北農政局は、被災地の復興に向け、農地の復旧、農業経営の再建、農村地域の活性化など、さまざまな支援活動に取り組んでいます。

まとめ

東北農政局は、東北地方の農林水産業の発展に不可欠な存在です。地域の実情に即した政策の実施、関係機関との連携強化、そして職員一人ひとりの努力を通じて、東北地方の持続可能な発展に貢献しています。

関連情報

農林水産省: 日本の農林水産業を管轄する中央省庁
地方農政局: 農林水産省の地方支分部局
東北農政局: 公式サイトへのリンク

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