東南アジア青年の船

東南アジア青年の船（Ship for South East Asian and Japanese Youth Programme, SSEAYP）

概要

東南アジア青年の船は、内閣府が主導する国際交流事業の一環で、日本とASEAN諸国の青年たちが協力し、文化交流や社会貢献を目的としたプログラムです。この事業は1959年に始まり、日本の明仁元皇太子と正田美智子の結婚を契機にスタートした「青年海外派遣」という事業が起源となっています。

このプログラムは、1974年度からASEAN各国との共同声明に基づいて実施されています。中でも、日本国内での活動としては、ASEAN諸国の青年と日本の青年の意見交換や文化交流を行う『日本・ASEANユースリーダーズサミット』がありましたが、2016年度をもって終了しました。

プログラムの構成

東南アジア青年の船は、参加者が客船に乗って日本を出港し、毎年11月の初めに東南アジアの複数の港に寄港する形式です。寄港地では、歓迎式典や課題に基づく視察、2～3泊のホームステイ、親善交流などのプログラムが用意されています。

また、船内では様々な文化の紹介が行われるほか、ディスカッションや国旗掲揚式、クラブ活動が活発に展開され、参加者同士の交流を深める機会が設けられています。事業終了後には、日本青年国際交流機構を通じて社会貢献活動が行われるなど、持続的な取り組みも行われています。

参加国

このプログラムには、日本を含む多くの国が参加しています。具体的には、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムが含まれています。

使用される船

このプログラムに参加する際に使用される船舶もいくつかあります。初回の昭和49年度には「にっぽん丸」が使用され、以降もこの船は長い間利用され続けてきました。平成21年度からは「ふじ丸」も使用されており、これらの船が旅行のメインの舞台となります。

その他の国際交流事業

東南アジア青年の船のほかにも、内閣府が行う青年国際交流事業には、日本と中国、日本と韓国の交流プログラム、さらには「世界青年の船」といった異なるプログラムがあります。特に「世界青年の船」は、グローバルリーダー育成事業としての側面を持ち、平成25年度に実施されました。

まとめ

東南アジア青年の船は、若者たちが異文化を理解し合い、友情や国際的な理解を深めるための貴重な機会を提供します。国を超えた絆を広げながら、参加者自身が社会に貢献できる活動を推進することが、このプログラムの最大の目的です。

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