東山中学校・高等学校

東山中学・高等学校

京都府京都市左京区永観堂町にある私立男子校、東山中学・高等学校は、1868年に設立された歴史ある学校です。創立時の名称は勧学院であり、進化を遂げながら現在の姿になっています。約1,500名の生徒が在籍しており、2018年には創立150周年を迎えました。

校地と施設

学校は、自然豊かな環境に恵まれ、哲学の道や琵琶湖疏水の近くに位置しています。施設には食堂や図書館の他に、2009年に完成した醍醐総合グラウンドがあり、これは高校の体育の授業や各種の行事、クラブ活動に利用されます。未使用の際は一般開放も行われ、地域との交流を深める場ともなっています。また、プールは老朽化により現在使用されていませんが、図書館棟や他の校舎も耐震化改修が順次行われてきました。

独自の教育システム

学校独自の学びを提供するために、3つのオリジナルツールが導入されています。「Blue Globe Note」は、学生の自己管理を助ける新たな手帳形式であり、メッセージやカレンダー機能を兼ね備えています。「10年カレンダー」は、入学からの長期的な夢や目標を描く手助けをし、「3年日記」はその成長を記録することを目的としています。また、夢ナビという講座が中学1年生向けに行われ、自分の将来を考える機会を提供しています。

土曜講座

土曜日には、各業界の著名人による講演や体験学習が行われる土曜講座があります。中学生と高校生では内容が異なり、高校生は主要科目に絞った授業が行われ、多様な学びの機会を提供しています。

歴史と沿革

東山中学・高等学校は長い歴史を持ち、幾度も名称変更や校舎移転を繰り返してきました。旧制中学校から新制への移行を経て、現在は男子校としての役割を確立しています。最後の法人名変更は2009年で、これにより佛教教育学園となり、浄土宗教育資団との合併を経ています。最近では、2012年に高等学校における共学化の流れの中で、男子校として唯一外部進学が可能な学校として注目されています。

学科の構成

中学校では、理系教育を重視したユリーカコースやバランスの取れたエースコースが設けられ、学びが体系的に進んでいきます。高校では、進学系のパスカルコースやクレセントコース、またスポーツに特化したトップアスリートコースなど多様な選択肢が用意されています。これにより、各生徒の進路選択が多様化され、自分に合った道を探すことができます。

クラブ活動と成功

運動部や文化部が活発に活動し、特に高等学校の卓球部やバスケットボール部は全国大会に出場するレベルを誇ります。その他にも、写真部やロボット研究会など文化活動も盛んで、個々の才能を発揮できる環境が整っています。

交通の便

アクセスも良好で、周辺には市営バスや地下鉄の駅があり、通学が便利です。

このように、東山中学・高等学校は中学から高校までの一貫した教育を通じて、学問、スポーツ、文化及び人間性の育成に力を入れています。将来的には、より多くの生徒がここで多様な経験をし、豊かな人生を歩むことが期待されています。

もう一度検索