東広島芸術文化ホール

東広島芸術文化ホール（くらら）

東広島芸術文化ホール（ひがしひろしま げいじゅつぶんかホール）は、広島県東広島市に所在する市営の多目的施設です。地域の文化や芸術活動を支援する役割を担っており、愛称として「くらら」が名付けられています。この名称は、地域の魅力や文化を反映したものとなっており、特に「酒蔵のまち」を象徴するイメージが含まれています。

概要

このホールは、東広島市の西条地区に位置し、旧フジグラン西条駅跡地に建設されています。地上6階、地下1階の構造を持ち、大ホールと小ホールを中心に様々な設備が整っています。大ホールには1206席が用意されており、小ホールは最大305席の収容力を誇ります。これに加えて、会議室、ギャラリー、レストランなどの施設も併設されており、地域のさまざまなニーズに応えられる環境が整っています。

特にエントランス部分、「こもれび広場」は西条地方の酒蔵をイメージした赤いタイルでデザインされています。館内には、地域に関連するさまざまな意匠が施されており、訪れる人々に楽しい体験を提供しています。

大ホールと小ホール

大ホール

大ホールはプロセニアム形式を採用し、1階には667席、2階には188席、3階には189席、4階には162席が設けられています。また、オーケストラピットや音響反射板も配置されており、演者や観客にとって快適な音楽体験が可能です。

小ホール

小ホールもプロセニアム形式で、通常時には245席を備えていますが、最大で305席までの収容が可能です。こちらにも音響反射板が設置されており、質の高い音響体験が提供されます。

アクセス情報

東広島芸術文化ホールへのアクセスは便利です。最寄りのJR西条駅からは徒歩約4分、また、バスをご利用の場合は「中央公園前」バス停からすぐの距離にあります。山陽自動車道の西条インターチェンジからも車で約10分とアクセスが良好ですが、一般の駐車場は整備されていないため、訪問時には注意が必要です。なお、障害者用駐車場は3台分用意されています。

設計と建設

設計は香山壽夫建築研究所によって行われ、施工は清水・鴻治・荒谷特定JVが手掛けました。さらに、ホールの音響設計にはヤマハも関与しており、徹底した音響環境の整備がなされています。

建設前には、広島県立賀茂高等学校の美術部員によって、建物を覆う仮囲いに「四季」をテーマにした壁画が描かれるなど、地域の芸術文化にも寄与しました。

まとめ

東広島芸術文化ホールは、地域社会に根づいた文化施設として、様々なイベントや催し物を通じて地元の文化振興に貢献しています。多目的な設備を活用することで、多くの人々に愛される空間を提供し続けています。

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