東方落語

東方落語とは

東方落語は、東北地方の方言である東北弁を用いて落語を演じる団体です。1997年5月に、今野家東によって設立されました。単に方言で落語を演じるだけでなく、民話の要素を取り入れたオリジナルの落語を創作している点も特徴です。東北弁による独特な話芸を確立し、地域文化の魅力を発信することを目的として活動しています。

東北弁落語の広がり

今日の東北弁による落語は、東方落語の発足から始まりました。その後、東北弁落語は徐々に広まりを見せ、2010年からは「魅知国仙台寄席」が開催されています。この寄席では、かつて東方落語で川野目亭南天として活躍していた六華亭遊花を中心に、古典落語や民話を題材とした創作落語が披露されています。

2017年には、宮城県で開催されたみやぎ総文において、東方落語を題材にした「おらほの言葉」という演劇が、仙台三桜高校によって発表されました。これは、東方落語が地域文化に根ざした活動として、若い世代にも影響を与えていることを示す事例と言えるでしょう。

演者

東方落語には、以下の演者が所属しています。

今野家もう世（家元・真打）
今野家世はね（真打）
今野家がめら（二つ目）
今野家ふぁんた（二つ目）
今野家ちょすな（前座）

また、以下の演者が提携しています。

六華亭遊花（落語芸術協会仙台事務所所属（客員）、三代目三遊亭遊三一門、真打）
* まつトミ（吉本興業所属、旧名：今野家なにもかにも）

これらの演者たちは、それぞれの個性や才能を活かし、東方落語の発展に貢献しています。

公演

東方落語は、定期的に公演を開催しています。毎月第2日曜日には、宮城県仙台市青葉区国分町の飲食店「炉だん」を会場として定期公演を行っています。また、公演の情報や会報が届く友の会も運営しており、ファンとの交流も大切にしています。

年に1回（例年5月）は、仙台市内のホールで記念公演を開催しています。これらの公演を通して、多くの人に東北弁落語の魅力を伝えています。

まとめ

東方落語は、東北弁という独自の言語と落語という伝統芸能を融合させ、新たなエンターテイメントを生み出しています。地域文化の継承と発展に貢献するその活動は、今後も多くの人々に楽しまれ、愛されていくことでしょう。

外部リンク

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