東日本大震災復興対策本部

東日本大震災復興対策本部について

東日本大震災復興対策本部（ひがしにほんだいしんさいふっこうたいさくほんぶ）は、2011年6月24日に内閣に設置された、東日本大震災からの復興を目的とした行政機関です。東日本大震災復興基本法に基づき、内閣総理大臣を本部長とし、関係省庁の大臣や幹部職員がメンバーとして参加していました。

概要

東日本大震災発生後、迅速かつ効果的な復興施策を推進するため、内閣に東日本大震災復興対策本部が設置されました。本部は、内閣総理大臣を本部長とし、内閣官房長官が副本部長を務めました。その他、全ての国務大臣が本部員として参加しました。また、事務局や現地対策本部、東日本大震災復興構想会議といった組織が本部の下に置かれ、それぞれの役割を担っていました。

2012年2月10日には、復興庁が新たに設置されたことに伴い、東日本大震災復興対策本部は廃止されました。本部の機能は、復興庁とその傘下の組織に引き継がれ、復興事業は新たな体制で進められることとなりました。

構成員と組織

構成員

本部長: 内閣総理大臣（本部の「主任の大臣」）
副本部長:
内閣官房長官
東日本大震災復興対策担当大臣（内閣総理大臣を補佐し、復興施策を推進する国務大臣）
本部員: 本部長と副本部長を除く全ての国務大臣。内閣官房副長官、関係府省の副大臣、大臣政務官、その他の関係行政機関の長。
幹事: 関係行政機関の職員から内閣総理大臣が任命。具体的には、内閣法制次長、内閣府事務次官、警察庁長官、金融庁長官、消費者庁長官、総務事務次官、法務事務次官、外務事務次官、財務事務次官、文部科学事務次官、厚生労働事務次官、農林水産事務次官、経済産業事務次官などが任命されました。

組織

現地対策本部: 復興活動の現場における対応を行う組織です。現地対策本部長は、関係府省の副大臣や大臣政務官などから内閣総理大臣が任命しました。また、現地対策本部員は、国の関係地方行政機関の長などから任命されました。現地対策本部には、事務局も設置されていました。
事務局: 本部の事務を処理する組織です。事務局長やその他の職員が配置されました。
東日本大震災復興構想会議: 本部長の諮問に応じて、復興に関する重要事項を調査審議する機関です。復興のための施策の実施状況を調査し、必要に応じて本部長に意見を述べることができました。会議の議長と委員は、地方公共団体の長や学識経験者などから内閣総理大臣が任命しました。
原子力発電施設の事故による災害を受けた地域の復興に関する合議制の機関: 必要に応じて、原子力発電所事故による災害からの復興に関する事項を調査審議する合議制の機関が設置されました。この機関は、東日本大震災復興構想会議による調査審議の結果を踏まえて活動しました。関係地方公共団体の長や、原子力関連技術、経済事情に詳しい学識経験者などで構成されていました。

本部の主な任務

東日本大震災からの復興のための施策の実施を推進し、関係機関との総合調整を行う。
法令に基づき本部に属する事務を処理する。

資料の提出その他の協力の要請

東日本大震災復興構想会議及び合議制の機関は、その任務を遂行するために必要な場合、関係行政機関や団体に対し、資料の提出、意見の表明、説明などの協力を求めることができます。また、調査審議の対象となる事項に関して専門的な知識を持つ個人に対しても、協力を依頼することができました。

関連項目

東北地方太平洋沖地震
東日本大震災復興構想会議

外部リンク

復興庁
東日本大震災で被災された皆様への支援制度情報等 - 首相官邸
* 東日本大震災復興構想会議 - 内閣官房

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