東日本大震災復興支援財団

公益財団法人東日本大震災復興支援財団について

公益財団法人東日本大震災復興支援財団は、東日本大震災によって被災した子どもたちとその家族を支援するために設立された公益財団法人です。震災発生直後の2011年6月に一般財団法人として発足し、同年7月には公益財団法人としての認可を受けました。

この財団の設立には、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏、ソフトバンクホークス名誉会長の王貞治氏、そして人気アイドルグループSMAPの3者が発起人として名を連ねています。これは、震災からの復興に向けて、各界の著名人が協力し、被災地の子どもたちを支えたいという強い思いの表れと言えるでしょう。

主な事業内容

財団は、以下の様な多岐にわたる事業を通して、被災地の子どもたちを支援しています。

1. 高校生対象給付型奨学金「まなべる基金」

2011年11月に創設されたこの奨学金制度は、東日本大震災で経済的に困窮し、高校などへの進学が困難になった岩手県、宮城県、福島県の生徒を対象としています。返済不要の給付型であり、最長4年間、生徒たちの就学を支えます。

これまでの給付実績は以下の通りです。

第1期（2012年4月開始）：1,192人
第2期（2013年4月開始）：815人
第3期（2014年4月開始）：472人
第4期（2015年4月開始）：87人
第5期（2016年4月開始）：77人
第6期（2017年4月開始）：91人
第7期（2018年4月開始）：76人
第8期（2019年4月開始）：63人
第9期（2020年4月開始）：48人
第10期（2021年4月開始）：86人
第11期（2022年4月開始）：97人

2. 支援団体向け助成「子どもサポート基金」

被災地域の子どもたちへの支援活動を行う団体を対象とした助成事業です。子どもたちが一日も早く日常を取り戻し、心身ともに健康な状態で成長できるようにサポートしています。

過去の助成実績は下記の通りです。

第1期（2011年8月～）：51団体
第2期（2011年8月～）：70団体
第3期（2011年8月～）：52団体
第4期：40団体
2014年度上期：40団体
2014年度後期：17団体
2015年度：27団体
2016年度：22団体
2018年度：14団体
2021年度：17団体

※2016年度より複数年での助成を開始

3. 18歳まで携帯料金サポート

東日本大震災で孤児となった子どもたちが、コミュニケーションツールとしてスマートフォンや携帯電話を安心して利用できるよう、経済的な負担を軽減する支援を行っています。

4. 東北「夢」応援プログラム

東北地方の子どもたちを対象に、プロのコーチからスポーツなどの指導を受けられる機会を提供しています。このプログラムでは、指導者が不足している分野を重点的に支援し、子どもたちの「やりたい」という気持ちや夢を応援しています。

5. ユースアクション東北

被災地の復興や活性化のために活動する若者を、資金面と人材面から支援するプログラムです。活動費用の助成だけでなく、専門家によるアドバイスやサポートも提供し、若者たちの活動を後押ししています。

6. HAMADOORIフェニックスプロジェクト

福島県浜通り地域での起業を目指す若者を支援する事業です。地域貢献の意識が高い若者を育成し、地域経済の活性化を目指しています。

過去の支援事業

財団は、過去にも以下のような支援事業を実施してきました。

東日本大震災および令和元年台風第19号による二重被災世帯への「児童学習支援」
二重被災した世帯の中学生以下の児童を対象に、学習支援のための奨学金を給付しました。（支援実績：162件、324名）

みやぎ「夢・復興」ジュニアスポーツパワーアップ事業
宮城県の小学生を対象に、トップアスリート育成と体力向上を目指す事業を実施しました。（2019年4月1日より宮城県に移譲）

ふみだすふくしまプログラム
福島県の親子を支援するための総合的なプログラムであり、一時転居支援、保養プログラム、生活相談窓口、学習支援施設などの活動を行いました。

外部リンク

公益財団法人東日本大震災復興支援財団公式サイト
まなべる基金公式サイト

これらの活動を通して、公益財団法人東日本大震災復興支援財団は、被災地の復興と子どもたちの成長を力強くサポートしています。

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