東月寒白樺会館

東月寒白樺会館

東月寒白樺会館は、北海道札幌市豊平区月寒東に位置する公共施設です。この建物は、単なる公共施設としてだけでなく、地域の歴史と深く結びついた背景を持っています。

概要

元々この場所は、雪印乳業の創業者である黒澤酉蔵の弟、黒澤和雄が1933年頃から経営していた黒澤牧場の牧舎およびサイロでした。黒澤和雄は豊平町議員としても活躍し、地域社会に貢献しました。1970年に黒澤牧場が千歳市へ移転する際、この建物は町内会に寄贈されました。

施設

牧舎

寄贈後、牧舎は改築され、1972年より2階建ての公共施設として利用されています。内部は地域住民に開放され、そろばん教室など、様々な活動の場として活用されています。

サイロ

牧場時代から残るサイロは、当時の面影を今に伝える貴重な存在です。現在は倉庫として利用されており、地域の歴史を静かに見守っています。

黒澤和雄先生之像

会館の敷地内には、黒澤和雄の功績を称える像が建立されています。黒澤和雄は、吉田善三（吉田善太郎の子）から土地を購入し、黒澤牧場を創設しました。彼の牧畜業は地域の発展に大きく貢献し、その功績を後世に伝えるためにこの像が建てられました。

周辺情報

東月寒白樺会館は、東月寒通沿いに位置しています。周辺には住宅地が広がり、地域住民の生活に密着した施設となっています。

所在地

北海道札幌市豊平区月寒東4条18丁目7番

関連情報

吉田善太郎: 黒澤和雄に土地を譲った吉田善三の父。
とよひらふるさと再発見: 札幌市豊平区役所のホームページで、東月寒白樺会館を含む地域の歴史や文化について紹介されています。

東月寒白樺会館は、単なる公共施設としてだけでなく、地域の歴史と人々の記憶を繋ぐ大切な場所です。訪れる人々は、建物に残る牧場の面影や、地域発展に尽力した人々の功績に触れ、地域の歴史と文化をより深く理解することができます。

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