東檜尾川

東檜尾川：高槻の自然を潤す水の流れ

東檜尾川は、大阪府高槻市を流れる、淀川水系の二級河川です。檜尾川の支流として、高槻市北東部の成合地区と川久保地区に源を発し、市内を流れ下ります。一級河川となるのは、山の神川との合流地点から下流です。新字体では「東桧尾川」とも表記されます。

豊かな自然環境と都市開発

東檜尾川の上流域は、稲葉谷、地獄谷、山の神川などの支流が合流する地点から始まります。彫刻の里として知られる岩滝寺前や、春日神社の東側を流れ、成合地区の中心部を抜け、最終的に檜尾川に合流します。檜尾川は、場所によっては西檜尾川とも呼ばれています。

平成後期には、新名神高速道路の建設に伴い、東檜尾川沿いの護岸工事が大規模に行われました。この工事によって、河川の形状や周辺環境は変化しましたが、現在も高槻市の重要な水路として、人々の生活や自然環境に貢献しています。

水位観測と防災への取り組み

東檜尾川上流の成合北の町には、大阪府河川室が設置・管理するライブカメラが設置されています。このライブカメラは、河川の水位をリアルタイムで監視し、洪水などの災害発生時の迅速な対応に役立っています。近年、地球温暖化の影響による集中豪雨の増加が懸念される中、リアルタイムの水位情報は、防災対策において非常に重要な役割を果たしています。

行政と河川の管理

東檜尾川の流域は、大阪府高槻市にほぼ限定されますが、一部水源は島本町にまたがっています。河川管理については、大阪府茨木土木事務所と国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所が連携して、維持管理、防災対策、環境保全などに取り組んでいます。

まとめ

東檜尾川は、高槻市の歴史と自然を反映する、重要な河川です。上流域の豊かな自然から、都市部を流れる姿まで、その変化に富んだ流れは、地域住民の生活と深く結びついています。新名神高速道路の建設という大規模な開発事業を経てもなお、その存在感を保ち続け、高槻市の発展に貢献しています。今後も、関係各機関による適切な管理と、地域住民による理解と協力が、東檜尾川の保全と未来につながっていくでしょう。

もう一度検索