東洋大学大学院理工学研究科・理工学部

東洋大学理工学部・大学院理工学研究科

概要と所在地

東洋大学理工学部および同大学院理工学研究科は、埼玉県川越市にある東洋大学川越キャンパスに置かれています。これらは、東洋大学が掲げる教育理念「諸学の基礎は哲学にあり」に基づき、科学技術分野における深い学びと研究を推進する教育機関です。

沿革

東洋大学理工学部の歴史は、1961年（昭和36年）に川越キャンパスが開設され、同時に東洋大学工学部が誕生したことに始まります。設立当初、工学部には機械工学科、電気工学科、応用化学科の3学科が置かれ、翌1962年には土木工学科と建築学科が増設されました。この時期には、研究活動の基盤となる組織も発足しています。

1975年には学附置の工業技術研究所が正式に開設され、研究活動が本格化しました。1976年には情報工学科が新設され、情報分野の教育研究も加わります。その後、社会や技術の変化に対応するため、学科名称の変更が行われ、1992年に電気工学科は電気電子工学科に、1995年には土木工学科が環境建設学科に改称されています。また、1994年には10月入学制度が導入されています。

そして2009年（平成21年）、東洋大学工学部は、これまでの教育・研究の蓄積を活かしつつ、さらなる発展を目指して「東洋大学理工学部」へと発展的に改組されました。この改組に伴い、生体医工学科が新設され、現代の複雑な科学技術分野に対応する新たな教育研究体制が構築されました。同時に、総合情報学部も川越キャンパスに創設され、キャンパス全体の教育機能が強化されています。

理念と教育方針

東洋大学理工学部は、前身である工学部の理念「フィロソフィを持った実践的なエンジニアの育成」を受け継いでいます。さらに、人間を中心とした技術の知（「工の知」）と、自然界の摂理に基づく科学の知（「理の知」）との融合を新たな教育理念に掲げ、現代社会の課題解決に貢献できる人材育成を目指しています。

学習の基盤となる基礎学力の定着に重点を置いており、特に数学、物理、英語といった基礎科目の学習支援に力を入れています。学生が学びの動機付けを見つけ、着実に力をつけられるようなサポート体制を整えています。

学部・大学院の構成

現在の東洋大学理工学部には、以下の6つの学科が置かれています。
機械工学科
生体医工学科
電気電子情報工学科
応用化学科
都市環境デザイン学科（都市環境コース、都市創造コース、都市経営コース）
建築学科

また、大学院理工学研究科には、以下の7つの専攻が設けられています。
機能システム専攻
生体医工学専攻
電気電子情報専攻
応用化学専攻
都市環境デザイン専攻
建築学専攻
* 建築・都市デザイン専攻

特色ある英語教育

グローバル社会で活躍できる人材を育成するため、理工学部では英語教育に特に力を入れています。専門分野に関連する技術英語を含む英語関連科目を多数設置し、実践的な英語運用能力の習得を目指しています。単に読む・聞くだけでなく、自らの考えを発信する能力を養うことに重点を置いています。これらの科目の一部では習熟度別クラスを導入しており、効果的な学習を支援。また、大学4年間を通して英語関連科目を継続的に履修することを奨励しています。

学生の学習意欲向上のため、TOEICの成績優秀者を表彰する制度も設けています。これは、理工学部が実施するテストまたは個人で受験した公開テストのスコアに基づき行われます。これらの取り組みを通じて、理工学部は学生の国際的な活躍を後押しする語学力育成を推進しています。

まとめ

東洋大学理工学部および大学院理工学研究科は、長い歴史を持つ工学教育の伝統を基盤に、「工の知」と「理の知」を融合させた独自の教育研究を展開しています。実践的な技術力に加え、哲学的な視点とグローバルな視野を持つ人材の育成を目指し、未来社会に貢献できるエンジニアや研究者を輩出しています。

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