東洋大学川越キャンパス

東洋大学川越キャンパス

東洋大学川越キャンパスは、埼玉県川越市に広がる東洋大学の主要キャンパスの一つです。所在地は埼玉県川越市鯨井2100番地に位置しています。このキャンパスは、主に理工学系および情報学系の学部・大学院が集まる教育研究拠点として機能しています。

開設の経緯と歴史

東洋大学が文学部単科大学から総合大学へと発展を遂げる過程で、都心にある白山キャンパスだけでは手狭になり、新たなキャンパス用地の確保が喫緊の課題となりました。当初は工学部を含め、全ての学部を白山キャンパスに集約する構想もありましたが、物理的な敷地面積の制約から実現に至りませんでした。このような背景の中、当時の川越市長であった伊藤泰吉氏からの熱心な誘致を受け、東洋大学は工学部を川越市に設置することを決定しました。

キャンパス用地は1958年には取得されましたが、その後の建設工事中に遺跡（土器など）が発見されたため、工事が一時中断・遅延する事態となりました。このため、実際に工学部が設置され、川越キャンパスが開設されたのは1961年のこととなります。

その後の沿革として、1994年には工学部に10月入学制度が導入されました。2009年には組織改編が行われ、工学部は理工学部へと名称・体制を変更するとともに、総合情報学部が川越キャンパスに新設（または移設）されました。なお、2017年4月には総合情報学部を旧北区立赤羽台中学校跡地に建設される赤羽台キャンパスへ移転させる計画がありましたが、これは中止となりました。この移転計画中止後、赤羽台キャンパスには情報連携学部と大学院情報連携学研究科が開設されています。

教育・研究機関

川越キャンパスには、以下の学部および大学院研究科が設置されています。

学部

理工学部
機械工学科
電気電子情報工学科
応用化学科
都市環境デザイン学科
建築学科
総合情報学部
総合情報学科

大学院

理工学研究科
機能システム専攻
電気電子情報専攻
応用化学専攻
都市環境デザイン専攻
建築学専攻
建築・都市デザイン専攻
総合情報学研究科
総合情報学専攻
学際・融合科学研究科
* バイオ・ナノサイエンス融合専攻

また、教育研究に関連する施設として、東洋大学バイオ・ナノエレクトロニクス研究センターや工業技術研究所などがキャンパス内に設置されています。

キャンパスの特徴と施設

川越キャンパスの大きな特徴の一つは、その広大な敷地面積です。総面積は285,328.4平方メートルにも及びます。この広さを活かし、教育研究施設のほか、体育会各部の活動を支えるための充実した施設が整備されています。

キャンパス内には、陸上競技部が利用する本格的な練習競技場や合宿所、硬式野球部の練習グラウンドや合宿所、さらにはラグビー部の練習グラウンドや合宿所などが設けられており、多くの体育会学生が日々の練習拠点として利用しています。

教育・研究施設としては、講義棟や研究棟、実験実習施設などが配置されています。キャンパスの景観にも配慮がなされており、川越市都市景観賞を受賞したモダンなデザインの4号館や、新西門から続く緑豊かな並木道である「こもれびの道」、そして初代工学部長である大越孝氏の功績を記念して名付けられた「大越記念庭園」などがあり、学習環境としての魅力も備えています。

交通アクセス

川越キャンパスへのアクセスは、東武東上線の鶴ヶ島駅が最寄り駅となります。鶴ヶ島駅からは徒歩でおよそ10分程度の距離に位置しており、比較的容易にたどり着くことができます。

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