東海再処理施設

東海再処理施設の概要

東海再処理施設（とうかいさいしょりしせつ）は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構（JAEA）が運営する日本初の核燃料再処理工場です。この施設は、再処理技術開発センターとして知られており、茨城県那珂郡東海村村松に位置しています。長年にわたり核燃料の処理やリサイクル技術の研究開発を行ってきました。

所在地

• - 住所：〒319-1194 茨城県那珂郡東海村村松4-33

日本原子力研究開発機構 東海研究開発センター 核燃料サイクル工学研究所

歴史的経緯

この施設は1957年に原子燃料公社東海精錬所の設置が決定されたことに始まり、1959年には開所式が行われました。1966年には初めてプルトニウムが入荷され、1971年に再処理施設の建設が進められることとなります。1975年にはウラン試験が開始され、1977年には使用済み核燃料が初めて搬入されました。

その後、1977年には日米再処理交渉を経てホット試験が開始され、プルトニウムの初抽出も同年に実施されました。1981年には本格運転が開始され、1990年には使用済み燃料の累積処理量が500トンに達しました。さらに、1995年にガラス固化体の製造を開始し、1997年には火災爆発事故が発生する等、様々な歴史を持っています。

現在の状況

1998年以降、施設は改組が続き、2005年には日本原子力研究所との統合により現在の形態となりました。2006年に電気事業者との役務再処理が完了し、以降は高レベル放射性廃液の処理に注力しています。

廃止に向けた取り組み

JAEAは、再処理業務を終えた後の東海再処理施設の廃止を見据えて計画を進めています。廃止までには約70年がかかる見込みで、2017年度に廃止措置計画の提出が予定されていました。実際、2017年には計画が認可申請され、2018年には原子力規制委員会からの認可を受けました。

2023年12月20日には、ガラス固化作業の終了時期が当初の予定よりも7～10年延長される見込みが発表され、2035～2038年度の作業完了が予定されています。このように、東海再処理施設は長い歴史の中で様々な変遷を経験しながら、現在も重要な役割を果たしています。

参考文献

• - 原子力規制委員会の発表
• - 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構の公式情報

脚注

関連する事故や施設の安全に関しての情報は、他の項目に記載されています。また、興味がある方は外部リンク先での情報もぜひご覧ください。

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