東海大学付属デンマーク校中学部・高等部

東海大学付属デンマーク校中学部・高等部の歴史

概要
東海大学付属デンマーク校は、1988年に設立された全寮制の教育機関であり、デンマークのシェラン地域のプレスト市に位置していました。この学校は、日本の東海大学の関連機関として設立され、文部省による在外教育施設の認定を受けていました。この校の設立者である松前重義は、デンマークの先進的な教育制度に触れ、感銘を受けたことから、同様の教育環境を日本の学生に提供することを目指しました。

教育方針とカリキュラム
この学校は「自主自立」を基本とした教育方針を掲げ、中等部と高等部の両方が開設されました。学生は全寮制で生活し、文科系やスポーツを含む多様なカリキュラムが用意されていました。特に、日本人学生に特化した教育が行われ、国際感覚を養うためのプログラムが組まれていました。

生徒数の変遷
しかし、時代の変化や日本企業の欧州駐在員の減少に伴い、生徒数は次第に減少しました。最盛期に比べて生徒数はおおよそ半数にまで落ち込み、行事や運営が厳しくなる状況が続きました。このような環境の中で、学校の教育機関としての役割を果たしたとの判断が下され、2007年度をもって閉校されることが決定されました。

閉校とその後
2008年3月、約20年の歴史に幕を閉じ、東海大学付属デンマーク校は閉校されました。閉校の翌年、2009年8月には新たに「望星ホイスコーレ」が設立され、武道を中心とした体育学校として再出発しました。この新しい学校は旧東海大学付属デンマーク校の施設を活用し、各国から集まった学生に日本語、英語、デンマーク語の学習機会を提供しています。

まとめ
東海大学付属デンマーク校は、日本の教育をデンマークで展開した先駆的な存在であり、20年間にわたり多くの学生に国際的な視野を育む教育を提供しました。その後も旧校舎は新たな形で利用され、教育の場となっています。

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