東海辰弥

東海辰弥：伝説のクォーターバック

東海辰弥（とうかい たつや、1964年12月18日生まれ）は、日本のアメリカンフットボール界にその名を刻んだ元選手です。ポジションはQB（クォーターバック）。富山県氷見市出身で、富山県立高岡高等学校を経て京都大学農学部を卒業。その卓越した才能から「怪物」と称されました。

大学以前

東海は高校時代、野球部に所属していました。この頃から優れた運動能力を発揮していたことが伺えます。

大学時代

1984年、京都大学に入学。アメリカンフットボール部に入部し、才能を開花させます。3、4年次の1986年、1987年と連続して甲子園ボウルで優勝。ミルズ杯を2度獲得するという偉業を達成しました。生来の強肩に加え、自らのランも強力で、その得点能力はチームの原動力となりました。東海は京都大学ギャングスターズ史上最高のQBと評されています。特に、1年後輩の福島伸一郎とのホットラインは、相手ディフェンスにとって脅威でした。また、4年次の主将であった屋敷利紀（現金融庁総合政策局長）とは、高岡高校時代からの同級生でした。

大学以後

京都大学卒業後はアサヒビールに入社。同時にアサヒビールシルバースターに所属し、選手として活躍しました。ライスボウル2連覇を果たすなど、社会人としてもその才能を発揮し、引退。その後はアサヒビールに勤務し、商品開発第一部エグゼクティブプロデューサーとして、 clear asahi の開発に深く関わりました。後に海外酒類部門ゼネラルマネージャー（部長職）に就任しています。

アメリカンフットボール界への貢献はプレーだけにとどまりません。読売テレビなどで関西学生アメリカンフットボールの中継解説も務め、その的確な解説で多くのファンを魅了しました。

2020年には、第5回日本アメリカンフットボール協会殿堂入り顕彰者となり、その功績が改めて称えられました。

私生活

妻の東海由紀子とは大学時代に出会い、1991年に結婚しました。

東海辰弥は、選手として、またビジネスパーソンとして、多岐にわたる分野で才能を発揮し、その足跡は多くの人々に影響を与え続けています。

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