東田川文化記念館

東田川文化記念館の紹介

東田川文化記念館（ひがしたがわきねんかん）は、山形県鶴岡市に存在する文化的な施設です。この記念館は、旧東田川郡役所や旧東田川郡会議事堂といった歴史的な建物で構成されており、それぞれが山形県から有形文化財に指定されています。また、敷地全体は「旧東田川郡役所及び郡会議事堂」として国の史跡にも指定されています。

概要と位置

記念館は藤島歴史公園内に位置し、広さは約6,520平方メートルです。これらの施設は1989年より復元工事が始まり、1995年には完成を見ました。記念館の主な建物には、郡庁舎と議事堂、更に旧東田川電気事業組合の倉庫が含まれています。

旧東田川郡役所の詳細

旧東田川郡役所は、東田川郡の行政機関として機能していた歴史的建物です。この建物は1879年から1881年にかけて建設され、1886年には火災により焼失しましたが、翌年には再建されます。1988年には山形県の有形文化財に指定されています。設計には高橋兼吉が関与しており、建物の屋根の高さは4.545メートル、建築面積は512.3平方メートルです。

主な展示品

記念館内では、長倉徹コレクション「時の記憶者たち」や、常設展示の香炉時計、欅櫓形漆塗ランプ台などが観覧可能です。

旧東田川郡会議事堂の特色

旧東田川郡会議事堂は、郡役所の再建時に同時に建設されました。1903年には大規模な改修が行われ、外観は西洋建築のスタイルを採用しています。この建物は二階建てで、1階には鶴岡市立図書館の藤島分館、2階には明治ホールが設けられ、コンサートや講演などが行われています。この建物もまた、1988年に山形県の有形文化財として認定されています。

建物の構造

旧東田川郡会議事堂は木造で二階建て、軒高は9.054メートル、建築面積は592.6平方メートルです。

旧東田川電気事業組合倉庫の役割

1924年頃に建築された旧東田川電気事業組合倉庫は、現在は管理棟ならびに展示室として利用されています。1階部分は「象ギャラリー」として、竹内コレクションが展示されており、2階では旧藤島町に関する様々な歴史的資料が提供されています。

主な展示品

• - 1F: 竹内コレクション「象ギャラリー」

竹内啓治が長年収集したコレクションは、1994年に旧藤島町に寄贈されました。

• - 2F: 独木船

山形県指定文化財に認定された14.05メートルの独木舟が展示されており、現存する中では日本最大級です。これに加えて、歴史的な出土品も展示されています。

入館情報

この記念館の入館は無料で、開館時間は午前9時から午後4時30分まで。また、休館日は毎週月曜日と年末年始の期間となっています。

地域の文化や歴史を感じることができる東田川文化記念館は、訪れる人々にとって貴重な体験を提供する場所です。

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