東目屋村

東目屋村（ひがしめやむら）は、かつて青森県に存在した村です。1889年（明治22年）4月1日の町村制施行により、中津軽郡に属していた国吉村、桜庭村、米ケ袋村、中野村、中畑村が合併し、新たに東目屋村として発足しました。

しかし、その歴史は長くは続かず、1955年（昭和30年）3月1日、東目屋村は弘前市に編入される形で消滅しました。この編入により、旧東目屋村の領域は弘前市の飛地となりました。飛地とは、ある行政区域が他の行政区域によって分断され、飛び地状になっている土地のことを指します。

その後、2006年（平成18年）に弘前市が周辺町村と合併したことで、この飛び地の状態は解消されました。合併により、弘前市の行政区域が拡大し、旧東目屋村の領域が連続した区域として組み込まれたためです。

村内には、住民の生活を支えるための公共施設も存在していました。具体的には、国吉郵便局が郵便・貯金などのサービスを提供し、東目屋中学校が地域の子どもたちの教育を担っていました。また、東目屋小学校も同様に、初等教育の拠点として重要な役割を果たしていました。

東目屋村に関する情報は、以下の文献で確認することができます。

『市町村名変遷辞典』（東京堂出版、1990年）
『青森県市町村合併史』341頁「第三編 第一章合併に至るまでの経緯の概要及び合併当時の状況 第二節弘前市」
『東奥年鑑1954年版』職員録
33頁「郵便局（東郡・西郡・中郡）」
81頁「中学校（南郡）」
102頁「小学校（中郡）」
* 弘前市史　下(青森県市町村史;4) 206頁「新弘前市の成立」内、「拡大市域・分市運動」、1985年。

これらの文献は、東目屋村の歴史や変遷、当時の社会情勢などを知る上で貴重な資料となります。

関連する情報として、青森県の廃止市町村一覧も参照することで、東目屋村が辿った歴史的経緯をより深く理解することができます。この一覧には、過去に存在し、その後合併や編入によって消滅した青森県内の市町村が網羅されており、東目屋村の位置づけを把握するのに役立ちます。

東目屋村は、短い期間ではありましたが、独自の村として地域社会を形成し、住民の生活を支えていました。その歴史は、弘前市の一部となり、そして周辺町村との合併を経て、現在へと繋がっています。

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