東銀之介

東銀之介（あずま ぎんのすけ）

東銀之介は、1922年3月20日に東京都世田谷区で生まれた俳優です。1997年11月16日に亡くなるまで、劇団3◯◯の一員として舞台を中心に、映画、テレビドラマなど幅広い分野で活躍しました。

生い立ちと経歴

東銀之介の人生は、俳優という枠にとどまらない多彩なものでした。若い頃には陸軍戦闘隊に入隊し、戦時中に3度の墜落事故に見舞われながらも奇跡的に生還。戦後は航空自衛隊のテストパイロットとして活躍し、定年退官後には民間アクロバットチームを編成して飛行を続けるなど、常に挑戦を続ける姿勢を持っていました。

俳優としてのキャリアは、妻の経営するおでん屋でアルバイトをしていた渡辺えり子との出会いがきっかけでした。渡辺えり子の演劇への情熱に触発され、昭和57年に渡辺が主宰する劇団3◯◯の公演で初舞台を踏みました。以降、劇団の中心メンバーとして数々の舞台作品に出演し、その個性的な演技で観客を魅了しました。

映像作品での活躍

東銀之介は、舞台だけでなく映像作品にも多数出演しています。特に、大森一樹監督作品には常連として起用され、その存在感を発揮しました。また、日本人とフランス人のハーフという容姿から、外国人役を演じる機会も多く、映画『ゴジラvsキングギドラ』やNHK連続テレビ小説『チョッちゃん』などに出演しています。

主な出演作品

ドラマ

チョッちゃん（1987年、NHK）- ユーリー・ゴドノフ役

映画

バカヤロー! 私、怒ってます（1988年、松竹）
花の降る午後（1989年、東宝）：リード・ブラウン役
君は僕をスキになる（1989年、東宝）
レディ! レディ READY! LADY（1989年）
ボクが病気になった理由（1990年）：Dr.R、タクシー運転手役
エンジェル 僕の歌は君の歌（1990年、東宝）：大往生する老人役
ゴジラvsキングギドラ（1991年、東宝） - モールス役
シュート!（1994年、松竹 ） - プールバーのマスター役
のぞき屋 NOZOKIYA（1995年、東映）
お天気お姉さん（1996年）：不知火理事役

舞台

クレヨンの島
ゲゲゲのゲ
月に眠る人
夜の影

Vシネマ

ブラック・ジャック（1996年、バンダイビジュアル）：ボッケリーニ役

人物

東銀之介は、その異色の経歴と個性的な容姿、そして確かな演技力で、多くの人々を魅了しました。晩年まで舞台を中心に活躍し、日本の演劇界に大きな足跡を残しました。

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