東雅夫

東雅夫について

東雅夫（ひがし まさお）は1958年4月11日生まれの日本の文芸評論家、編集者、アンソロジストであり、本名は東政男です。神奈川県横須賀市で生まれ、神奈川県立横須賀高等学校を経て、早稲田大学第一文学部日本文学科を卒業しました。彼の主な活動は怪談文学やホラー小説に関する評論とアンソロジーの編纂にあり、特に日本のホラー・ジャパネスクや怪談文芸のジャンルでの提唱が注目されています。

経歴

東は1974年に神奈川県立横須賀高等学校に入学し、同じ学年には後の評論家、浅羽通明がいました。彼らは互いに影響を与え合い、東はその後、大学での活動を活発化させました。1979年、早稲田大学で「幻想文学会」に参加し、ここでの経験が彼の創作活動に大きな影響を与えました。1980年には自身の手で季刊幻想文学同人誌『金羊毛』を創刊し、成功を収めました。その後、青銅社に入社しますが、1982年には独立し、『幻想文学』という季刊誌を立ち上げました。

1986年にはその姉妹誌として幻想小説専門誌『小説幻妖』を創刊し、さらに1989年には澁澤龍彦に捧げる特集を発行するなど、彼の編集者としての手腕が光りました。1990年からは『SFマガジン』でホラー小説時評を連載し、これが12年間続きました。1994年には『幻想文学』の発行元が変わり、同時に個人事務所「幻想文学企画室」を設立しました。

この時期には、学研で「学研ホラーノベルズ」シリーズや他社の企画などにも関与し、彼の活動は多岐にわたりました。1999年には京極夏彦や中山市朗と共に「怪談之怪」を設立し、『ダ・ヴィンチ』の怪談特集で活躍を開始しました。

編集および著作活動

2004年には『幽』という怪談専門雑誌の初代編集長に就任し、「怪談文学史逍遙」などの連載を担当しました。怪談やホラーに関するアンソロジーを多数手がけるようになり、その出版数は多岐に渡ります。2011年には『遠野物語と怪談の時代』で第64回日本推理作家協会賞を受賞しました。

彼の著作においては、クトゥルー神話に関する書籍やホラー小説の評論、怪談文芸ハンドブックなどがあり、その作品は怪談文学を広める重要な役割を果たしています。特に怪談文学に関する論考や時評は高く評価されており、文化的な意義も非常に大きいといえます。

== 結論 ==

東雅夫は日本の文芸フィールドにおける重要な人物であると言えます。彼の活動は、怪談やホラーというジャンルを深く掘り下げ、後世にその魅力を伝えるための基盤を築いてきました。その作品や評論は、今後も多くの読者に影響を与えることでしょう。

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