松下年宏

松下年宏のプロフィールとキャリア

松下年宏（まつした としひろ）は、1983年10月17日生まれの元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活躍しています。鹿児島県鹿児島市出身で、現役時代はミッドフィールダーやディフェンダーとしてプレーしていました。

サッカーキャリア初期

松下選手は、兄の影響でサッカーに興味を持ち、鹿児島実業高校に進学しました。その後、1999年に開催されたインターハイや選手権では、赤嶺真吾や立石飛鳥といった同期の仲間たちと共にベスト4入りを果たしました。この年、彼は明治大学サッカー部のセレクションにも合格しましたが、ガンバ大阪からのオファーを受け、高校卒業後の2002年に同クラブへ入団しました。

プロ選手としての道

ガンバ大阪に入団した松下選手は、主に右サイドバックとして起用され、ルーキーイヤーから多くの試合でベンチ入りし、Jデビューも果たしました。2005年には自己最多の14試合に出場しましたが、翌年には出場機会が減少したため、2006年6月にアルビレックス新潟へ期限付き移籍し、その後2009年には完全移籍しました。新潟ではインサイドハーフとして全試合出場を達成するなど、チームに大きく貢献しました。

FC東京とベガルタ仙台での経験

2010年にFC東京へ完全移籍した松下選手は、左サイドハーフを主ポジションとしながらも、さまざまな役割をこなしました。プレースキックやセットプレーの名手としても知られ、チーム内では高い評価を受けていました。しかし、状況が変わりに伴い出場機会が減少。2011年にはベガルタ仙台へ期限付き移籍し、全試合にベンチ入りするもレギュラーにはなれず、2012年には完全移籍となり、ボランチを中心にさまざまなポジションで活躍しました。

横浜FCからの移籍

2014年には横浜FCに移籍し、ここでもゲームメーカーとして攻守にわたり貢献。特に2014年8月にはリーグMVPを受賞するなど、その実力を証明しました。しかし、2016年には出場機会が減少し、同年限りで契約を満了しました。

鹿児島ユナイテッドFCと引退

その後、地元鹿児島の鹿児島ユナイテッドFCに移籍しますが、トレーニング中の負傷により試合に出場できない状況が続き、2018年には現役を引退しました。

指導者としての活動

引退後、松下選手は2019年から2020年まで鹿児島ユナイテッドFCのU-15コーチを務め、2021年からはアルビレックス新潟のU-15コーチに、続いて2022年からはV・ファーレン長崎のU-12監督に就任しました。指導者として次世代の選手育成に力を注いでいます。

プライベートとエピソード

松下選手のニックネーム「ワンちゃん」は、ガンバ大阪時代に、王貞治に似ていることから、チームメイトの吉原宏太によって付けられました。また、高校時代には実家が自営業であることから「社長」というニックネームもあったといいます。

松下年宏は、プロ選手としてだけでなく、指導者としてもサッカー界に貢献している一人です。

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