松井淳 (外野手)

松井 淳のプロフィール

松井淳（まつい じゅん、1987年11月27日生まれ）は、神奈川県横浜市港南区出身の元プロ野球選手で、主に外野手として東京ヤクルトスワローズで活躍していました。右投げ左打ちの松井は、特にその長打力と俊足、強肩が特長です。

経歴

松井は横浜商大高等学校に在籍していた際に、田澤純一の1年後輩として活動し、高校通算で46本塁打を記録しましたが、甲子園には出場しませんでした。卒業後は日本大学国際関係学部に進学し、静岡学生野球リーグで活躍。2年春には打率0.489を記録し、首位打者や最優秀選手などのタイトルを獲得しました。その後、東海地区リーグでも好成績を収め、日米大学野球の代表候補にも選ばれるなど、大学時代から注目の選手でした。

2009年のプロ野球ドラフトでは東京ヤクルトスワローズから5位で指名され、同年11月には契約を結びました。背番号は57に決定しました。

プロ入り後のキャリア

松井は2011年6月14日に埼玉西武ライオンズ戦でプロ初出場を果たすものの、最初の打席は三振に終わりました。しかし、2012年に昇格後は徐々に成績を残し、特にオリックス・バファローズ戦での2安打や埼玉西武ライオンズ戦での初本塁打など好調なパフォーマンスを見せました。交流戦では田中将大から本塁打を放つなど、注目を集めましたが、守備の不安や打撃不振により8月に登録を抹消されてしまいました。その後も出場を重ねましたが、けがや不調に悩まされる時期が続きました。

2013年には開幕スタメンに名を連ねるも、結果を出せずに二軍落ち。その後も度重なるけがで苦しみ、最終的には2016年10月1日に戦力外通告を受け、現役を引退する決断を下しました。

引退後の活動

現役引退後、松井はベースボール・チャレンジ・リーグの滋賀ユナイテッドベースボールクラブからコーチ職のオファーを受けましたが、野球とは異なる道を選択し、ジブラルタ生命保険に就職しました。とはいえ、野球との関わりを持ち続けたい意向を示しており、学生野球資格回復制度の研修に参加したりしています。

また、引退後も野球観戦を続け、神宮球場でのヤクルト戦を観戦する姿が見られます。2019年には、旧知の選手たちと合同自主トレーニングに参加し、早くも野球への情熱を継続しています。

選手としての特徴

松井は長打力が魅力の一つで、フルスイングを信条としていました。また、50mを6秒0で走る俊足と110mの遠投能力を持ち、高校時代からその才能は注目されていました。特に入団3年目の2012年に二軍コーチの淡口憲治と共に打撃フォームを改善し、短期間ながらも華々しい成績を収めたことは、自身の選手人生において大きな財産となったと言えるでしょう。

彼はまた、岩村明憲を目指す選手として、勝負強い打撃を尊敬していました。愛称は「マッちゃん」や「マツジュン」、さらには大学時代には「日大国際のゴジラ」と呼ばれることもありました。趣味はカードマジックで、好きな漫画は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』です。

松井淳の野球人生は、多くの勝負と挑戦で彩られたものであり、今後もその情熱を持ち続けてほしいものです。

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