松井薫

松井薫氏は、1971年生まれのプロスポーツトレーナー、パーソナルトレーナーであり、柔道整復師の国家資格も有しています。国士舘大学体育学部で体育学士を取得後、同大学の理工学部講師や理工学研究所特別研究員も務めるなど、学術的な側面からもフィットネス分野に貢献しています。また、陸上自衛隊の体育教官経験や、東京都内に設立したプロスポーツトレーナーチーム「ウェルネスガーディアンズ」の創設者、さらには自身が主宰する「M.PD.Lab.」での活動を通じて、多くの人々の健康増進をサポートしています。トレーナーの専門性向上にも尽力し、国際ライセンス付与協会「NESTA」の日本支部設立にも参画しました。

神奈川県（または埼玉県）に生まれた松井氏は、幼少期からその俊足で知られ、中学時代には陸上選手として活躍しました。学生時代には、柔道と野球という激しいスポーツに取り組む中で、第五腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離症といった腰の疾患を経験します。この自身の経験が、腰痛克服のためのトレーニング方法や、効果的な減量アプローチの研究に繋がりました。特に、自身の体でダイエットの効果を証明するため、わずか5ヶ月で21kgの減量を成功させ、その体でボディビル選手権に出場。70kg級で見事3位に入賞するという実績を残しています。

大学卒業後、スポーツトレーナーとしての道を本格的に歩むことを決め、東京都内のリビエラスポーツクラブに10年以上勤務。その後、自身のパーソナルトレーニング専門ジムを立ち上げ、現在は表参道、青山などを拠点に活動を展開しています。2014年には日本医学柔整鍼灸専門学校を卒業し、柔道整復師の国家資格を取得。これにより、医学的根拠に基づいた「メディカルフィットネス」という、治療とトレーニングを融合させた独自のメソッドを提唱・実践しています。乃木坂にある「Matsui Physical Design Lab.」では、この理論と技術に基づいたパーソナルトレーニングや治療が行われています。

その専門知識は広く認められており、国士舘大学での指導のほか、全国の自治体や企業が主催する健康セミナーや講演会に講師として招かれ、「正しい カラダ学」などをテーマに講演活動を行っています。また、「ホリスティック整体パートナーストレッチ法」は専門誌にも掲載され、定期的なセミナー開催を通じて多くの人々にその技術を伝えています。メディアへの登場も多く、日本テレビの健康番組「ミラクル☆シェイプ」では、安田大サーカス団長のボディデザイナーとして、外見の変化だけでなくアスリートとしての身体能力向上に貢献した実績があります。

さらに、後進の育成にも熱心で、パーソナルトレーナー専門の資格付与協会NESTAの設立に関わり、各種トレーナーコースの講師として、数多くの有名トレーナーを世に送り出しています。フィットネスゲームソフトの監修も行っており、任天堂から発売された『Wii Fit』、『Wii Fit Plus』、『リングフィット アドベンチャー』といった人気シリーズに、その専門知識を提供しています。これらの活動を通じて、フィットネスや健康に関する情報を広く一般に普及させる役割も担っています。

著書も多数あり、『5秒腹筋 劇的腹やせトレーニング』や『世界一効く下半身ダイエット 科学的に一番やせる5秒筋トレ』など、科学的根拠に基づいた実践的なトレーニング方法を紹介する書籍は多くの読者に支持されています。テレビ番組では「世界一受けたい授業」や「徹子の部屋」といった人気番組に多数出演し、その分かりやすい指導で注目を集めました。雑誌においても「ターザン」や「マッスル&フィットネス」といった専門誌から、「LEE」や「CREA」といった一般誌まで幅広く登場しています。

トレーナーや研究者としての活動の傍ら、柔道二段、東京オープンボディビル選手権大会70キログラム級3位、1級小型船舶操縦士といった多様な特技や実績も持ち合わせています。かつてはTUBEのライブにボディビルダーとして出演した経験もあります。日本の体育学界を牽引する岩原文彦体育科学博士とは国士舘大学の同期であり、深い親交を結んでいます。松井薫氏は、自身の経験、専門知識、そして幅広いメディア活動を通じて、健康と体づくりの重要性を伝え続ける第一線のフィットネス・プロフェッショナルです。

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