松尾神社 (湖南市)

松尾神社

滋賀県湖南市に位置する松尾神社は、古くから地域の人々に親しまれている神社です。その歴史は古く、仁寿3年（853年）に藤原頼平が京都の松尾大社から神を勧請したことに始まります。

歴史

創建当初の場所から、1384年頃に火災により社殿が消失したため、現在の地へと遷されました。この時に、美しい松が神社の神木として崇められるようになりました。この松は現在も境内にそびえ立ち、訪れる人々の心を和ませています。

祭神

松尾神社の祭神は、松尾大社から勧請された神様です。農業や酒造の神として信仰されており、地域の人々から篤い崇敬を集めています。

境内

境内には、神社の神木である美し松のほか、様々な木々が植えられており、自然豊かな空間が広がっています。また、隣接する南照寺は、松尾神社の神宮寺であり、境内には松尾芭蕉の句碑があります。この句碑は、芭蕉がこの地を訪れた際に詠んだ句を刻んだもので、多くの人々が訪れる名所となっています。

ぼんのこへんのこ祭

毎年7月31日には、松尾神社で「ぼんのこへんのこ祭」という独特な火難厄除の行事が行われます。この祭りは、男児たちが「ぼんのこ」と呼ばれる茅の輪を担ぎ、「へんのこ」と呼ばれる男性器の木彫やナスビを挿して、「ぼんのこ、へんのこ、作衛門のなすびやーい」と掛け声をかけながら、太鼓を叩き練り歩くというものです。この祭りは、火難厄除を祈願するもので、地域の人々にとっては欠かせない重要な行事となっています。


松尾神社は、その長い歴史と美しい自然、そして独特な祭りを通じて、地域の人々の生活と文化に深く根ざした神社です。訪れる人々は、その静寂な雰囲気の中で、心身ともに癒されることでしょう。

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