松山中央公園野球場

松山中央公園野球場（坊っちゃんスタジアム）

松山中央公園野球場は、愛媛県松山市の中心部に位置する野球場で、通称「坊っちゃんスタジアム」として親しまれています。このスタジアムは、愛媛県内のスポーツ振興の中心的役割を果たしており、多くの野球ファンに愛されてきました。

施設の概要

松山中央公園内に設置されたこの野球場は、2000年に完成しました。収容人数は約30,000人で、四国地方では最大規模を誇ります。フィールドのサイズは、両翼が99.1m、中堅が122mで、外野フェンスの高さは4.9mです。内野はクレー舗装、外野は天然芝が全面に広がっており、ファウルエリアには透水性のショートパイル人工芝が使われています。また、スコアボードは全面フルカラーLED式フリーボードで、視認性も優れています。

歴史な背景

この場所には、以前松山市営の球場が存在していました。1948年に市民の力を得て開場し、1980年代には老朽化が進んでしまいました。改修の検討はされましたが、松山城を控える観光地であるため、実現は困難でした。その後、1993年に松山中央公園内に新たな球場を建設する計画が決まり、2000年に新しいスタジアムが完成することになりました。この新しい球場には、坊っちゃんスタジアムという愛称が付けられ、松山市民や観光客に親しまれるスポットとなりました。

スポーツの拠点

開場以降、坊っちゃんスタジアムでは様々な公式戦が行われています。高校野球や社会人野球の試合が頻繁に開催され、プロ野球の試合も誘致されています。毎年、少なくとも1カードの公式戦が行われ、2002年にはサンヨーオールスターゲームが初めて開催され、注目を集めました。また、四国アイランドリーグplusに所属する愛媛マンダリンパイレーツの本拠地としても知られています。特に、2015年と2016年にはリーグ優勝を達成し、グランドチャンピオンシップでの開催地にも選ばれました。

施設の充実

このスタジアムは訪れるファンのために、さまざまな改修が行われてきました。2002年にはスコアボードが電光式に改修され、視認性の向上が図られました。また、2012年には初の大規模改修が行われ、国際基準に沿ったボールカウント表示が導入されました。最新の改修では、2022年にフルカラーLEDのフリーボードが設置されたことで、視認性は大幅に向上しています。スタンドにも固定カメラが設置され、その映像をスコアボードに表示することが可能になりました。

愛称の由来

「坊っちゃんスタジアム」という愛称は、夏目漱石の小説『坊っちゃん』に由来しており、松山に深いゆかりがあります。愛媛県には多数の「坊っちゃん」にまつわる施設が存在し、このスタジアムもそのひとつです。正岡子規の伝説や歴史も、このスタジアムの魅力に深く関わっています。

交通アクセス

球場へのアクセスは非常に便利です。四国旅客鉄道の市坪駅から徒歩で到着でき、公式戦開催時には臨時列車が運行されます。また、松山市駅からは伊予鉄バスも利用でき、多方面からのアクセスが可能で、地元のファンや観光客に利用されています。

このように松山中央公園野球場（坊っちゃんスタジアム）は、地域スポーツの中心として、また観光名所としても機能しており、多くの人々に愛され続けています。

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