松山千春のオールナイトニッポン

松山千春のオールナイトニッポン

『松山千春のオールナイトニッポン』は、ニッポン放送の深夜番組『オールナイトニッポン』で、シンガーソングライター松山千春がパーソナリティを務めたラジオ番組です。北海道を拠点に活動していた松山が、この番組を通じて本格的に東京へ進出を果たしました。

放送時間

水曜2部：1977年10月5日 - 1978年3月27日（27:00 - 29:00、木曜未明3:00 - 5:00）
月曜1部：1978年4月3日 - 1979年3月26日（25:00 - 27:00、火曜未明1:00 - 3:00）
火曜1部：1980年4月8日 - 1981年3月31日（25:00 - 27:00、水曜未明1:00 - 3:00）

概要

1978年4月、番組は2部から1部に昇格し、初の全国ネット番組となりました。松山千春自身は、この昇格について、エフエムナックファイブの番組内で「半年たったら俺がオールナイトニッポンの1部に昇格しましてね、そのときの2部がTHE ALFEE|THE_ALFEE。今でも思い出すね、『頑張れよ、お前ら、しっかりやれよ』とか言ってね。先輩だった。私、後輩だったんですよね。何なんだろう、あの根拠のない自信からくる態度のデカさ。今でもビックリするわな」と、当時を振り返っています。

また、別の番組内では「オールナイトニッポン、それも2部ですよね。（午前）3時ー5時か？　1部がタモリさんがしゃべってそれを受けて2部。今から考えたらさ、あれ時代だよな。今、ラジオを聴く…。なかなかないだろ？　けどラジオはこれからも続けていきたいと思います」と語り、ラジオへの熱い思いを明かしていました。

松山にとって、この番組は恩人であるSTVラジオのディレクター、竹田健二の存在も大きく影響しています。竹田は松山が「オールナイトニッポン第2部」のパーソナリティを担当する段取りをつけていましたが、急逝。松山は竹田を失った悲しみから、「仕事してなきゃいられられない」という思いでコンサートとオールナイトニッポンの2部を掛け持ちで頑張っていたそうです。ちなみに、松山の初めてのコンサートのセットリストも竹田が考えていました。

1979年3月26日の月曜1部最終回では、「きっとまた帰って来るからな！」と言い残し、その言葉通り1年後の1980年4月8日から火曜1部でオールナイトニッポンに復帰。復帰会見では、「オールナイトニッポンも曲がり角に来ていると思うので、去年まで以上に僕のメッセージをアピール出来るようにしたい」と意気込みを語りました。

2023年2月18日には、『オールナイトニッポン55周年記念 オールナイトニッポン55時間スペシャル』の中で、19時 - 21時の枠で一夜限りの復活を果たし、往年のファンを沸かせました。

コーナー

番組では、リスナー参加型の様々なコーナーが人気を博しました。

社会福祉関係のコーナー
プロ野球情報
私のすきなもの：リスナーが好きなものをハガキで募集し、松山が紹介する。
* アカペラコーナー：リスナーが電話で歌に挑戦。合格すると、次の週には松山の弾き語りに合わせて歌うことができた。

『松山千春のオールナイトニッポン』は、松山の音楽とトーク、そしてリスナーとの交流を通じて、深夜ラジオの歴史に名を刻む番組となりました。

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