松岡文七郎

松岡文七郎は、1890年（明治23年）5月4日に長野県東筑摩郡松本町（現在の松本市）で生まれました。彼は医師であり、政治家としても活躍した人物です。1915年（大正4年）には京都帝国大学医学部を卒業し、同大学の内科教室助手として勤務した後、1918年（大正7年）7月には内科医として開業しました。その後、松本精神病院の管理院長にも就任し、地域医療に貢献しました。

政治家としての松岡文七郎は、1929年（昭和4年）から松本市会議員に4回当選し、1947年（昭和22年）から1951年（昭和26年）まで議長を務めました。その後、長野県会議員にも2回当選し、日本医師会代議員や長野県医師会長も歴任しました。これらの役職を通じて、医療と地域社会の発展に尽力しました。

1951年（昭和26年）4月には、松本市長に就任し、2期にわたりその職を務めました。彼の市長としての最大の功績の一つは、昭和の大合併において東筑摩郡の13ヶ村との大合併を実現したことです。これにより、松本市は大きく発展しました。また、新市庁舎の建設にも尽力しましたが、建設場所を巡る紛糾の中で、市長室で倒れ、そのまま亡くなりました。彼の急逝は、松本市に大きな衝撃を与えました。

松岡文七郎は、医師として、また政治家として、松本市の発展に大きく貢献しました。彼の功績は、今もなお松本市民に深く記憶されています。

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