松島ハーフマラソン大会

松島ハーフマラソン大会

「松島マラソン」の愛称で親しまれた松島ハーフマラソン大会は、かつて宮城県宮城郡松島町を舞台に開催されていた市民マラソン大会です。松島湾の美しい景観を望むコース設定が魅力でした。

大会概要とコース

この大会では、松島湾の北岸沿いを走る「奥松島パークライン」として知られる宮城県道27号奥松島松島公園線が主要なコースとして利用されていました。ハーフマラソンを筆頭に、10キロ、5キロの種目が設けられており、例年約7,000人から8,500人規模のランナーが参加していました。

大会のスタートおよびフィニッシュ地点は、松島町民グラウンドの東側に位置する宮城県道27号線上に設定されていました。コースはこの県道上で折り返す形が採用されていました。

種目は多岐にわたり、ハーフマラソンに加え、10キロは39歳以下と40歳以上の年代別に分かれ、5キロも複数の区分があり、男女合わせて計8種目が設定されていました。

歴史と主な出来事

松島ハーフマラソン大会は、長年にわたり地域の秋の風物詩として開催されてきました。歴史の中では、著名なアスリートやタレントがゲストとして招かれることもありました。例えば、2014年（平成26年）の第38回大会や2015年（平成27年）の第39回大会には、アトランタオリンピックに出場した千葉真子さんがゲストとして参加しました。また、2019年（令和元年）の第43回大会には、タレントの勝俣州和さんがゲストとして登場しました。

しかし、2020年（令和2年）から2022年（令和4年）にかけては、世界的な新型コロナウイルス感染症の流行拡大という未曽有の事態を受け、残念ながら大会開催が見送られました。

そして、2023年（令和5年）3月には、2019年に開催された第43回大会をもって、松島ハーフマラソン大会の歴史に幕を閉じる決定が発表されました。

大会運営と詳細情報

大会は、JAAF（日本陸上競技連盟）宮城陸上競技協会とKHB東日本放送が主催し、松島ハーフマラソン大会事務局が運営を担っていました。メイン会場は松島町民グラウンドが使用されました。

参加者には、参加賞としてオリジナルのTシャツが贈られていました。大会期日は例年10月頃に設定され、2015年の場合は10月11日に開会式が実施され、競技種目ごとに9時40分から順次スタートが行われました。

参加料については、高校生は2,500円、一般は4,000円といった設定でした（開催年により変動の可能性あり）。

また、KHB東日本放送によるテレビ放送も行われ、地域の視聴者が大会の様子を視聴できる機会が提供されていました。

過去の記録（一部抜粋）

第38回大会（2014年）のハーフマラソン優勝者の一例は以下の通りです。

男子ハーフマラソン：内野雅貴（ミズノスポーツサービス） 記録：1時間8分42秒
女子ハーフマラソン：原田詠麻（ケミコン宮城） 記録：1時間17分58秒

長年にわたり、美しい景観の中でのランニング体験を提供してきた松島ハーフマラソン大会は、多くのランナーにとって忘れられない思い出として記憶されています。

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