松平勝茂

松平勝茂（まつだいら かつしげ）は、生年不詳ながら、天文2年3月20日（1533年4月14日）に没した戦国時代前期の武将です。通称は越前守、太郎左衛門。松平氏の一族として、激動の時代を駆け抜けました。

出自と台頭

父である長勝の忠義が認められ、勝茂もまた加恩を受けました。当時の松平氏は、西三河に勢力を拡大していた安祥松平家への従属関係が確立していました。勝茂は、親忠、長親、清康といった安祥松平家の当主に仕え、各地の戦で武功を重ねました。その勇猛果敢な働きぶりは、主君からの信頼も厚かったと伝えられています。

壮絶な最期

天文2年3月20日、勝茂は広瀬城主であった三宅高貞、寺部城主の鈴木重辰らと交戦し、壮絶な討ち死にを遂げました。この戦いでは、息子の信茂も共に討死するという悲劇に見舞われました。享年60余歳。法名は祐泉。

墓所と遺徳

勝茂の墓所は、現在の愛知県豊田市にある晴暗寺にあります。彼は、戦国時代の激しい動乱の中、一族のために忠義を尽くし、勇敢に戦い抜いた武将として、その名を歴史に刻みました。

参考文献

* 『寛政重修諸家譜第1輯』（国民図書、1922年、200p）

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