松本バイパス

松本バイパス

松本バイパスは、長野県松本市平田から同市新橋に至る、全長6.1kmの国道19号のバイパスです。かつて国道19号は松本市街地を通過しており、深刻な交通渋滞を引き起こしていました。この状況を改善するため、松本バイパスが建設されました。

建設の背景

1950年代後半から1960年代前半にかけて、高度経済成長に伴い自動車交通量が急増し、松本市街地を通過する国道19号の交通渋滞が深刻化しました。この渋滞を解消するため、市街地を迂回するバイパス道路の建設が計画されました。

構造と特徴

松本バイパスは、起点である平田交差点から終点の新橋交差点まで、ほぼ直線的に結ぶ道路です。幅員は18m、車線数は2車線で、道路規格は2種平地、制限速度は50km/hとなっています。

開通後の状況

1963年9月に開通した松本バイパスは、当初は交通渋滞の緩和に貢献しましたが、その後の交通量の予想を上回る増加により、バイパス自体が新たな交通渋滞のボトルネックとなってしまいました。この渋滞は、経済的損失も引き起こすなど、深刻な問題となっています。

その後の対策

1980年代後半には、松本バイパスの交通渋滞を解消するために、新たなバイパス計画が持ち上がりましたが、実現には至りませんでした。そのため、現在は松本バイパスの現道を4車線に拡幅したり、一部区間を高架化したりする計画が進められています。

データ

起点: 長野県松本市平田（平田交差点）
終点: 長野県松本市新橋（新橋交差点）
全長: 6.1km
幅員: 18m
車線数: 2車線
道路規格: 2種平地
制限速度: 50km/h
最急縦断勾配: 3%
最小曲線半径: 500m
事業費: 5億9350万円

沿革

1958年6月 - 着工
1963年9月 - 開通
1998年3月12日 - 拡幅事業都市計画決定

交差・接続する路線

平田交差点
長野県道295号平田新橋線
南松本交差点
長野県道296号松本空港線
旧・高宮交番前交差点
やまびこ道路
鎌田交差点
長野県道297号兎川寺鎌田線
渚一丁目交差点
国道143号
国道158号
白板交差点
長野県道320号倭北松本停車場線
新橋交差点
糸魚川街道 (旧国道147号)
長野県道295号平田新橋線

外部リンク

国道19号松本拡幅事業（国土交通省長野国道事務所）

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