松本晃 (実業家)

松本 晃（まつもと あきら）は、1947年7月20日生まれの日本の著名な実業家です。

若き日々から商社、そして医療機器業界へ

京都大学農学部で学び、1970年に卒業。さらに大学院農学研究科で修士課程を修了した後、1972年4月に大手総合商社である伊藤忠商事株式会社に入社し、商社マンとしてのキャリアをスタートさせました。

その後、1986年11月にはセンチュリーメディカル株式会社へ出向。そこで取締役営業本部長に就任し、医療機器分野へと活動の場を移しました。

ジョンソン・エンド・ジョンソンでの飛躍

医療機器業界での経験を経て、1993年1月にはジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル株式会社（現在のジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社）に入社。同社の代表取締役プレジデント兼エチコンエンドサージェリー事業本部長に就任しました。

1999年1月には、同社の代表取締役社長に昇進。日本法人のトップとして、その経営手腕を発揮しました。2008年1月には同社の最高顧問に就任しています。

カルビーでのV字回復

ジョンソン・エンド・ジョンソン退任後、2008年4月にカルビー株式会社の顧問に就任。同年6月には取締役に、そして2009年6月には代表取締役会長兼CEOに就任しました。トップとして、組織改革やブランド力強化を推進し、カルビーの業績向上に大きく貢献したことで広く知られています。

RIZAPグループ、そして新たな挑戦

カルビーを退任後、2018年6月にはRIZAPグループ株式会社の代表取締役兼COOに招聘され、経営再建を目指す同社でその手腕が期待されました。

そして2019年6月からは、ラディクールジャパン株式会社の代表取締役会長CEOを務めています。これは、省エネ素材の開発・販売を手がける新たな事業への挑戦であり、日経ビジネスなどのメディアでも取り上げられています。

メディア出演・著書

実業家としての手腕や経営哲学は、多くのメディアでも注目を集めてきました。テレビ東京の経済番組「日経スペシャル カンブリア宮殿」では、「快進撃のスナック菓子の王者！ ダントツを目指す攻めの経営」と題された回（2012年8月30日放送）で取り上げられています。また、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも、「まっすぐ稼げ!飽くなき野心 経営者・松本晃」としてその仕事ぶりが紹介されました（2017年10月2日放送）。この回はDVD化もされています（「プロフェッショナル 仕事の流儀 経営者・松本晃の仕事 まっすぐ稼げ!飽くなき野心」、2018年9月21日、NHKエンタープライズ）。

共著に『私の経営学(6)』（樋口武男、大坪清、小林徹との共著、商工中金経済研究所、2018年9月12日）があり、自身の経営哲学の一端を披歴しています。

伊藤忠商事、ジョンソン・エンド・ジョンソン、カルビー、RIZAPグループ、そしてラディクールジャパンと、様々な企業で要職を歴任し、常に変化と挑戦を続けている稀代の実業家と言えるでしょう。

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