松本茂

松本茂教授のプロフィールと業績

松本茂（まつもと しげる）は、1955年生まれの日本の英語教育者で、特にコミュニケーション教育において卓越した専門家です。大学教育においてのコミュニケーション関連プログラムや、英語教育の改善に力を注いでいる松本氏は、特にディベート教育の普及に努めてきました。2006年には立教大学経営学部国際経営学科教授に就任し、バイリンガル・ビジネスリーダー・プログラムの主査を務めています。2014年4月からは同大学のグローバル教育センター長を兼任し、2022年3月に定年を迎えた後は、東京国際大学の英語コミュニケーション学科教授として活動しています。

学歴と教育キャリア

松本氏は1974年に東京教育大学附属高等学校を卒業後、1979年に青山学院大学経営学部を卒業しました。その後、1981年にはマサチューセッツ大学アマースト校でコミュニケーション学の修士課程を修了し、さらに2002年には九州大学大学院で国際社会文化専攻の博士課程に在籍しましたが、単位取得満期退学しました。

彼のキャリアは多岐にわたり、マサチューセッツ大学でディベート・コーチとして活動し、その後、国際武道大学や明海大学、神田外語大学、東海大学などで教職を歴任しています。2022年以降は東京国際大学にて教鞭を執る傍ら、立教大学の名誉教授も務めています。専門分野はコミュニケーション教育学です。

教育活動とディベート推進

松本氏は、自身の教育活動を通じて、ディベート教育を日本で広げることに大きく貢献しました。日本ディベート協会の初代会長を務めた他、全国高校英語ディベート連盟の副理事長や、全国教室ディベート連盟、英語教育協議会（ELEC）等の役割も果たしてきました。また、東京都英語村（TGG）のプログラム監修者としても活躍しています。

主要著書とメディア出演

松本氏は数多くの著書を持ち、教育出版からの学習書や、Z会が監修した英単語関連書籍など、多岐にわたる出版物に携わっています。特に『英単語 ISSUE』シリーズや、中学校の検定済教科書『One World』、さらには『生徒を変えるコミュニケーション活動』等が代表作です。

さらに、彼は多くの語学番組にも登場しており、NHK Eテレでの英会話番組や、ラジオ番組「ものしり英語塾」などでその指導力を生かしています。また、NHKの「おとなの基礎英語」シリーズでは全体監修を担当するなど、幅広いメディアで英語教育の重要性を広めています。

教育理念と未来への展望

松本茂教授の教育理念は、単に英語を学ぶだけではなく、言語を活用する力を育成することにあります。ディベートを通じた思考力やコミュニケーション能力の向上は、学生が将来社会で活躍するための重要なスキルとなります。彼の活動は、今後もさらに多くの学生や教育者に影響を与えることが期待されています。松本教授の業績は、まさに日本の教育界におけるひとつの金字塔と言えるでしょう。

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