松村杏里

松村 杏里

松村 杏里（まつむら あんり、1991年6月21日 - ）は、東京都東久留米市に生まれ、日本のハンドボール界で顕著な足跡を残した元選手です。卓越したプレースタイルで観客を魅了し、国内外の舞台で活躍しました。

国内リーグでの軌跡

松村選手のプロフェッショナルキャリアは、2014年に日本ハンドボールリーグに参戦した広島メイプルレッズで幕を開けました。入団当初、背番号「19」を背負った彼女は、ルーキーイヤーからその才能を開花させます。2014-15シーズンには、リーグ戦でフィールド得点79点を挙げ、得点ランキングで4位という素晴らしい成績を収めました。この目覚ましい活躍が高く評価され、同シーズンにはリーグの最優秀新人賞に輝きました。このシーズンの特筆すべき記録としては、2014年10月25日に行われたHC名古屋戦（佐伯区スポーツセンターで開催）において、プロキャリアにおけるフィールドゴールでの初得点を記録したことが挙げられます。

翌2015-16シーズンからは、背番号を「6」に変更。チームの中心選手として引き続き活躍しました。このシーズン終了後、松村選手は広島メイプルレッズを退団する決断をしました。

新たな挑戦の場として選んだのは、2016年に入団したソニーセミコンダクタマニュファクチャリングでした。ここでは、背番号を「3」に変更し、チームに貢献しました。2018-19シーズンを最後に、長年にわたる現役生活に終止符を打ち、惜しまれつつコートを去りました。

国際舞台での経験：日本代表として

松村選手の活躍は国内にとどまらず、日本代表としても輝かしいキャリアを築きました。彼女はユース世代から注目され、代表チームに選ばれています。

ユース世代代表
2007年にはU-18日本代表としてユースアジア選手権に出場。
2008年には同じくU-18日本代表としてユース世界選手権を経験。
2010年にはU-20日本代表としてジュニア世界選手権に参加。
2013年にはU-22日本代表としてU-22東アジア選手権に出場。

これらの経験は、後のフル代表での活躍に向けた貴重なステップとなりました。

フル代表での活躍
2014年には、第17回アジア競技大会の日本代表に選出され、アジアの舞台で強豪チームと対戦しました。
2015年には、アジア選手権と世界選手権に出場し、国際大会での経験を積みました。また、国内で開催されたヒロシマ国際大会にも日本代表として参加しています。
* リオデジャネイロオリンピックの出場権をかけた重要な戦いである、アジア予選および世界最終予選の日本代表にも選ばれ、オリンピック出場を目指しました。

記録と栄誉

松村選手のキャリアで特筆すべきは、プロ入り初年度に獲得した日本ハンドボールリーグ最優秀新人賞です。これは、彼女の才能とプロの舞台での即戦力としての能力を証明するものでした。また、プロ初得点もルーキーイヤーに記録しており、早い段階からチームの得点源として貢献していたことがわかります。

キャリアを終えて

約5年間のプロキャリアを通じて、国内リーグでの個人タイトル獲得や、年代別からフル代表まで継続的に日本代表として活動するなど、松村杏里選手は日本のハンドボール界において重要な役割を果たしました。彼女のパワフルなプレーと国際経験は、多くの後進選手にとって目標となるでしょう。2019年の現役引退後も、ハンドボールへの情熱は失われていないことでしょう。

彼女の活動の一部は、外部リンクを通じて確認することができます。

松村杏里 (@akagenoan_29) - X（旧Twitter）

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