松村邦洋伝 最強の歴史をぬりかえろ!!

松村邦洋伝 最強の歴史をぬりかえろ!!

『松村邦洋伝 最強の歴史をぬりかえろ!!』は、1994年8月26日にショウエイシステムから発売されたスーパーファミコン専用の対戦格闘ゲームです。タレントの松村邦洋を主人公に据えた、異色の作品として知られています。

ゲーム概要

このゲームは、対戦モードとストーリーモードの2つのモードで構成されています。対戦格闘ゲームとしては珍しく、体力回復の要素があり、ガードの代わりに一定時間無敵になることで攻撃を回避するという独特なシステムを採用しています。

しかし、起き上がり時の無敵時間が短く、ダウン後に体力を回復させる「ピロピロ」という技を出すのが難しいため、相手をダウンさせると一方的に攻撃を続ける、いわゆる「ハメ」が容易にできてしまうという欠点があります。さらに、CPUもこのハメを多用してくるため、難易度が高く、理不尽なゲームとして評されることもあります。開発には、同社の『イデアの日』のスタッフが多数関わっています。

モード紹介

松村の挑戦（ストーリーモード）

松村の所属事務所である太田プロのマネージャーから、「自分のゲームを作ってもらえ」という密命が下されたことから物語が始まります。松村はゲーム会社に向かう道中で、さまざまな人に絡まれ、勝負を挑まれることになります。勝負に勝つと、その道の人の最強を示す履歴書が、松村仕様のものに書き換えられていきます。

このモードに登場する松村以外の7人のキャラクターは、『松村邦洋のオールナイトニッポン』のリスナーや『ファミコン通信』の読者からの公募で選ばれました。選ばれた人たちは、キャラクターのメイクを施され、その顔が実写取り込みによってゲーム内に登場しています。

マツムラ・ファイター（対戦モード）

8つの職業から1人を選んで対戦するモードです。全てのキャラクターは松村の変装という設定ですが、Rボタンを押しながら職業を選択すると、公募で選ばれた人の顔を使用したオリジナルのキャラクターを使用することができます。同じキャラクター同士での対戦も可能です。

システム

バウバウ

全てのキャラクターが使用可能な技で、一定時間、松村の持ちギャグである「バウバウ」をします。バウバウ中は、あらゆる攻撃を回避することができます。

通常の格闘ゲームにあるガードは存在せず、相手の攻撃は避けるかバウバウでかわすしかありません。ただし、ガードがないためガードキャンセルも存在せず、バウバウキャンセルもありません。そのため、基本的に攻撃を避けきれなかった場合の緊急回避的な技として使用されます。

ピロピロ

こちらも全てのキャラクターが使用可能な技で、松村のギャグ「ピロピロ」をしながら回復ドリンクを飲み、体力を回復します。

ピロピロ中は無防備になり、攻撃を受けると通常よりも大きなダメージを受けてしまいます。

登場する職業

空手家
全てにおいてバランスが取れているキャラクター。ストーリーモードの主人公です。
フリーター
ストーリーモードの最初の敵として登場します。
拳法使い
中国拳法を操りますが、あまり強くはありません。
怪力男
組み技を得意としますが、動きが遅いです。
女子プロレスラー
飛び技を得意とします。
レスラー
怪力男と同じく、組み技を得意とします。
女忍者
トリッキーな動きで相手を翻弄しますが、打たれ弱いです。
超人
全ての能力で空手家を上回り、無敵の強さを誇るストーリーモードの最終ボスです。

このゲームは、松村邦洋のユニークなキャラクター性と、独自のゲームシステムが組み合わさった、他に類を見ない格闘ゲームと言えるでしょう。

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