松浦定義

松浦定義（まつうら さだよし）

松浦定義は、1904年（明治37年）に生まれ、1975年（昭和50年）に没した、昭和期の農民運動家であり、政治家です。彼は、参議院議員を1期、衆議院議員を2期務め、帯広市の発展に貢献した功労者としても知られています。

生涯

岐阜県に生まれた松浦定義は、1924年（大正13年）に岐阜県横蔵村農業補習学校を卒業後、25歳で北海道河西郡川西村（現在の帯広市）へ移住し、農業と牧畜業に従事しました。この地で彼は、農民としての生活を送りながら、農民運動に関わることになります。

農民運動への貢献

太平洋戦争終結後、松浦定義は農民組織の設立と拡大に尽力しました。十勝農村建設連盟を設立し、副理事長、後に理事長に就任。さらに、十勝地区農民同盟執行委員長、北海道農民同盟副委員長、全国農民連盟中央委員・副委員長といった要職を歴任し、農民の地位向上と権利擁護に尽力しました。

政治家としての活動

1950年（昭和25年）6月、松浦定義は第2回参議院議員通常選挙に北海道地方区から農民協同党所属で出馬し、見事当選を果たしました。しかし、1955年（昭和30年）2月には参議院議員を辞職し、第27回[[衆議院議員総選挙]]に北海道第5区から社会党右派所属で出馬しましたが、惜しくも落選しました。その後、1958年（昭和33年）5月の第28回総選挙で日本社会党から出馬し、再び当選。続く第29回総選挙では落選しましたが、1963年（昭和38年）11月の第30回総選挙で返り咲き、再選を果たしました。1967年（昭和42年）1月の第31回総選挙には出馬せず、政界を引退。衆議院議員を通算2期務めました。

その他の活動

政治家として活動する傍ら、国土総合開発審議会委員、改進党組織部長、同党常務副委員長、同党食糧対策委員会副委員長、社会党北海道支部連合会執行委員長、同政策審議会農林水産副部長、北海道開発特別委員会副委員長など、数多くの要職を歴任しました。彼は、農業の近代化を強く主張し、社会運動にも積極的に参加しました。

死去と追贈

1975年（昭和50年）11月19日、松浦定義は71歳で生涯を閉じました。その功績を称えられ、死没日をもって勲二等瑞宝章が追贈され、従四位に叙されました。

松浦定義は、農民運動と政治の世界で、その生涯を農民の地位向上と社会の発展に捧げた人物として、その名は永く記憶されることでしょう。

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