松浦進二

松浦進二の生涯と業績

松浦進二（まつうら しんじ）は、1964年2月15日生まれのバドミントン指導者および元選手です。滋賀県に生まれ育った松浦は、当初野球に熱中していました。しかし、中学時代に進学予定の学校に野球部が存在しなかったため、友人の勧めでバドミントンを始めました。当初は気軽な気持ちで取り組み始めたものの、その才能が開花し、後の成功につながることとなります。

松浦は1979年4月に滋賀県立草津高等学校へ進学し、1981年には第32回インターハイ男子シングルスで準優勝を果たします。大学進学の誘いを断り、地元で就職を考えていた松浦でしたが、法政大学の監督の熱心な勧誘により、同大学社会学部に進学することとなります。

大学では、当時のライバルであった松野修二とペアを組み、1983年には全日本総合バドミントン選手権大会でダブルス部門で優勝を収めました。その後も松浦は1986年に卒業し、ヨネックスに就職します。ここでも松浦は力を発揮し、1986年の全日本社会人選手権で西山博司とともに男子ダブルスで優勝を果たし、さらに松野とダブルスを組んで全日本総合では8連覇を達成します。

また、1988年にはソウルオリンピックでバドミントン種目が公開競技として開催された際、松野とのコンビで男子ダブルスに出場し、見事に銅メダルを獲得しました。その後、1992年からオリンピックの正式種目となり、バルセロナオリンピックでは5位入賞となりました。

引退後、松浦は1995年に日本代表男子監督に就任し、1996年のアトランタオリンピックではコーチとして日本選手団に同行しました。1997年には一時監督を退任しますが、2001年から再び日本代表監督として活躍し、2004年までその職務を続けました。

2009年、松浦は新潟県新発田市へ転居し、敬和学園大学のバドミントン部の監督に就任します。また、一時期は同大学の広報職員を務め、2009年には新潟で結婚し、その後は人文学部特任准教授としても活躍しています。

さらに、バドミントンの普及にも尽力しており、テレビ番組にも出演しています。特に、2012年の「知りたがり！」や2016年の「ものづくり日本の奇跡」に出演し、彼の経験や知識を広く伝えています。

松浦進二は、選手としての成功にとどまらず、引退後の指導者としてのキャリアも豊かで、次世代のバドミントン選手育成に寄与しています。彼の業績と情熱は、多くの後進に語り継がれることになるでしょう。

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