松澤太郎

松澤太郎

プロフィール

松澤太郎は、1912年12月26日に長野県下伊那郡上飯田村（現在の飯田市）で生まれ、2007年3月11日に逝去しました。昭和期の機械技術者であり、政治家としてもその名を刻みました。飯田市長を4期務め、地域の発展に大きく貢献しました。

生い立ちと学歴

松澤太郎は、松澤茂雄と寿美の長男として誕生しました。旧制飯田中学（現在の長野県飯田高等学校）、旧制松本高等学校理科甲類を経て、1938年3月には京都帝国大学工学部機械工学科を卒業しました。工学の専門知識を身につけ、技術者としてのキャリアをスタートさせました。

技術者としてのキャリア

大学卒業後、松澤太郎は石川島芝浦タービンに入社しました。その後、1950年には芝浦ミシンに転職し、1955年まで勤務しました。技術者として培った経験は、後の政治活動にも活かされることになります。

政治家としてのキャリア

1955年に芝浦ミシンを退社した後、飯田市商工観光課工業指導事務嘱託を経て、1956年には飯田市教育長に就任しました。1964年には飯田市総務部長となり、1968年に退職するまで市の行政に携わりました。そして、1972年10月、飯田市長選挙で当選し、政治家としての道を歩み始めました。

1988年10月まで4期16年間にわたり飯田市長を務め、その間、教育振興、福祉の充実、生活環境の整備に尽力しました。特に、教育分野では、飯田市立図書館に「松澤太郎文庫」が設置されるなど、その功績が称えられています。また、飯伊地域広域市町村圏協議会長や信越放送取締役も務め、地域社会の発展に貢献しました。松澤太郎のリーダーシップのもと、飯田市は大きく発展を遂げました。

参考文献

『長野県人名鑑』信濃毎日新聞社、1974年。
『日本の歴代市長 第2巻』歴代知事編纂会、1984年。
宝月圭吾編『長野県風土記』旺文社、1986年。
『新訂 現代政治家人名事典：中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ、2005年。

関連項目

* 飯田市立図書館（松澤太郎文庫）

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