松田美智子 (作家)

松田美智子のプロフィール

松田美智子（まつだ みちこ、1949年8月7日生まれ）は、日本の著名な作家であり、本名でも活動しています。彼女は旧姓熊本で、松田麻妙及び雨宮早希という筆名でも作品を発表しています。特に、ノンフィクション作品の執筆で知られ、ジャンル問わず幅広いテーマで執筆しています。

来歴と経歴

山口県岩国市に生まれた美智子は、父に自民党員であり、地域の元総理大臣の地区後援会長であった背景を持っています。学習院女子短期大学の英文科を卒業し、在学中にはミスコンテストで1位に輝きました。卒業後、金子信雄が主宰する「新演劇人クラブ・マールイ」に参加し、舞台活動を開始します。

1971年には、同郷の俳優松田優作と出会い、同棲を始めることになります。彼女は堀真弓の芸名で女優として活動し、『ポーラテレビ小説』では作品に出演もしていましたが、1975年に優作と結婚したのを機に女優業を辞めました。この頃、美智子は家庭で「マミ」と呼ばれていました。

離婚と作家活動へ

1976年には第一子を授かりますが、優作の不倫が発覚し、1981年に離婚。美智子は離婚後も松田の氏を維持し、その理由については自身の意向であると語っています。彼女はその後、シナリオライターとして活動し、高名な作家のゴーストライターとしても経験を積みました。

大下英治の『蘇る松田優作』の執筆に際し、美智子の加筆や削除がその才能を評価され、優作との生活について書くことを促されました。この経験が、彼女の処女作『永遠の挑発』として結実します。

1994年からは犯罪ノンフィクションに特化し、実際の事件をもとにした作品が多く発表されることとなります。異常な犯罪に迫る著作群は話題となり、『女子高校生誘拐飼育事件』は後に『完全なる飼育』として映画化されました。さらに、1997年には「雨宮早希」名義で『EM（エンバーミング）』を発表し、これも成功を収めました。

松田優作との関係

優作の生い立ちや家庭環境に関する描写は、美智子の著作にも多く見られます。彼女は優作が韓国籍から日本国籍を取得する過程や、彼の生い立ちについても触れています。インタビューで美智子は、読者にとって自分に関する情報がどうであれ、松田優作との関係に依存せずに自らの道を歩みたいと語りました。

著書と映像作品

美智子の著書には、『永遠の挑発』や『大学助教授の不完全犯罪』、そして『完全なる飼育』シリーズなどがあり、いずれも多くの読者に愛されています。彼女はまた、数多くの映画やドキュメンタリーの原作や脚本に携わり、作品の幅広さを示しています。

松田美智子は、文学活動を通じて特有の視点で多くのテーマに取り組み続けており、作家としての彼女の影響力は今もなお健在です。

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