松野こうき

松野こうき（1954年6月10日 - ）は、日本のシンガーソングライターであり、ラジオパーソナリティとしても知られています。青森県青森市出身の男性で、その音楽活動とラジオでの活躍で多くのファンを魅了してきました。

生い立ちと音楽への目覚め

1954年、松野こうきは青森県青森市に生まれました。本名は松野将宏。名前の由来には、両親の意見が反映された興味深いエピソードがあります。幼少の頃から音楽に親しみ、高校時代にはギターを弾き、曲作りも始めました。しかし、若い頃は画家を志し、絵を描くことに情熱を注いでいました。彼自身、「絵も音楽も自分を表現する手段の一つ」と語っており、その多才さが伺えます。アルバム『アナザー・サイド』や『セルフ・トーキング』のジャケットには自画像が使用されており、彼の芸術的な一面を垣間見ることができます。

デビューとヒット曲

1980年5月、シングル「クィーンはまぶしい」でデビュー。この曲はポーラ化粧品のCMソングに起用され、オリコンチャートで最高28位を記録するヒットとなりました。同年には、シングル「それはキッスで始まった」、アルバム『アナザー・サイド』、シングル「ルージュ&ムスターシュ」もリリース。これらの楽曲は、佐藤準や鈴木茂のアレンジにより、和製シティ・ポップ、AOR（アダルト・オリエンテッド・ロック）の要素を取り入れたサウンドが特徴です。ライブでは、アコースティック・[[ギター]]とハーモニカによる弾き語りスタイルで、レコードとは異なる魅力を発揮しています。

ラジオパーソナリティとしての活躍

1981年10月、静岡放送（SBSラジオ）の生放送ラジオ番組『フリーステーション1.2.0』に金曜パーソナリティとして出演。番組内のコーナー「あやまちコーナー」が人気を博し、リスナーからの投稿を紹介する中で、下ネタ話に「アソコがにょっきりする」と表現したことから、「にょっきりのコーナー」として知られるようになりました。このコーナーの人気により、静岡県内では「松野こうき＝にょっきり」というイメージが定着し、ライブ会場には丸坊主の男子中高校生が多く集まるという現象も起きました。その後もラジオパーソナリティとしての活動を続け、むさしのFMでは現在も番組に出演し、日本のシンガーソングライターを積極的に紹介しています。

その他の活動

1982年4月には、シングル「飛び魚キラキラ。」をリリース。「クィーンはまぶしい」の歌詞をリメイクしたこの曲は、TDA東亜国内航空（後の日本エアシステム）のCMソングに起用されました。また、結婚もされており、妻はかつてタレントとして活動していた石原愛子です。

1993年10月には、シングル「心 恋に染めて」をリリース。この曲は東海テレビ制作の昼ドラ『花の咲く家』の主題歌に起用されました。現在もライブ活動を継続しており、精力的に音楽活動を行っています。

ディスコグラフィ

シングル
アルバム
アナザー・サイド（1980年）
セルフ・トーキング〜松野こうきベスト〜（1992年）

ライブ活動

1980年代から現在に至るまで、数多くのライブを行っています。2008年には「LIVE クィーンはまぶしい」と題したライブを開催し、往年のファンを魅了しました。また、庄野真代とのジョイント・ライブも行い、幅広い音楽ファンに支持されています。

ラジオ出演

静岡放送（SBS）『フリーステーション1.2.0』
むさしのFM
『松野こうきのサンデープロムナード』
『サンデーむさしの寄席』
『松野こうきの日曜冒険王』
『わたしの好きなこの街で』
* 『朝のエリアゾーン』

松野こうきは、音楽活動だけでなく、ラジオパーソナリティとしても多才な才能を発揮し、多くの人々に親しまれています。彼の音楽とラジオでの活躍は、これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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